K'
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| K' | |
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| ザ・キング・オブ・ファイターズのキャラクター | |
| ゲームでの初登場 | ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 |
| 声 | #担当声優を参照 |
| 詳細情報 | |
| 種族 | 改造人間(遺伝子移植) |
| 所属 | ネスツ |
| 格闘スタイル | 暴力 |
| 出身 | 不明 |
K'(ケイ・ダッシュ)は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。
キャラクター設定
[編集]『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズ2代目(ネスツ編(『'99』〜『2001』))の主人公。秘密組織「ネスツ」の手により草薙京の遺伝子を移植された改造人間。炎を操る能力を持つが、右腕からしか炎が出ない上に自己制御も出来ず、一度暴走が起こると常に炎が放出された状態になる。右手には赤色の制御用グローブを装着している(炎が出せない左手にはオープンフィンガーの黒いグローブを着用)。また、グローブを付けていても制御が効かなくなることがある。
初出作品の『KOF'99』(以下『'99』と表記)ではネスツに所属していたが、失われた過去の記憶を取り戻すためマキシマと共に脱走して反旗を翻した[注 1]。組織が壊滅した後も、記憶は断片的にしか戻っていない。『KOF2000』(以下『2000』と表記)のエンディングにて、ウィップによく似た少女のことを思い出したが、これは彼の死んだ実の姉(セーラ)で、ウィップは姉のクローン人間であることが嬉野秋彦の小説『The King Of Fighters 2001 - The Gods Themselves』で明らかになった。誕生日は不明であるが、年齢については「16〜18歳」という設定になっている。
マキシマとはネスツ在籍時の『'99』からチームを組み、以来ずっと行動をともにしている。他のチームメイトは『'99』では二階堂紅丸と矢吹真吾、『2000』ではヴァネッサとラモン、『KOF2001』(以下『2001』と表記)ではウィップと麟。『KOF2002』(以下『2002』と表記)と『KOF2003』(以下『2003』と表記)はK'・マキシマ・ウィップの3人チームで、『KOF XI』(以下『XI』と表記)ではウィップが抜けてクーラ・ダイアモンドが入った。チーム名は、『'99』〜『2001』までは「主人公チーム」、『2003』からは「K'チーム」である。
草薙京が「既存の古武術とそれに対する自分なりの改良のハイブリッド」であるのに対し、K'は「強化された肉体と純粋な暴力のハイブリッド」である。
雑誌など各種メディアにおいて「K'が(草薙京の)クローン」と勘違いされることもあるが、京の遺伝子を人為的に移植されただけの普通に生まれた人間である。また、ネスツ幹部のクリザリッドはK'のクローンである。
コスチュームは登場以来ずっと黒い革[注 2]の上下[注 3]で、背中には白抜きで「A BEAST OF PREY」(直訳:肉食獣)という英文が書かれている。ただし日常生活でもこの恰好であるわけではないようで、エンディングシーンでは私服姿も見せている。イメージイラストではサングラスをかけている場面が多い。ちなみに上記の私服姿の際にもサングラスをかけている。戦闘前の登場シーンにサングラスを外して懐に仕舞うものがあり、超必殺技の「チェーンドライブ」を発動する際には取り出したサングラスを前方へ投げ付ける。
『KOF XIII』(以下『XIII』と表記)からはサングラスをかけたまま戦い、「チェーンドライブ」もかけているサングラスを外して投げるようになっている。また、ニュートラルモーションも右手を腰に当てたものに変更されている。
作品によって声の感じが異なる。『2002』では声のトーンとテンションが高いが、『XI』ではドスの利いた低い声であったりする。
外部出演では『KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『MI』と表記)シリーズと『ネオジオバトルコロシアム』(以下『NBC』と表記)に登場している。
人物
[編集]記憶喪失と改造手術による影響からか、性格は非常に内向的かつ無愛想。協調性にも大きく欠けており、嫌いなものに「KOF」を挙げる[注 4]など、他人と馴れ合うのを極度に嫌がる。口調は粗暴で、あまり多くは喋ろうとしないが、仲間思いな面もある。クーラ曰く「可愛いところ」があるらしく、本当は素直になれないだけという一面が窺える。
推定未成年でありながら『'99』の主人公チームのチームストーリーでは喫煙しており[注 5]、好きな食べ物にビーフジャーキーを挙げているのも「酒と一緒に食べると美味いから」という理由[3]。その一方で、マキシマの甘党ぶりにはうんざりしており、その影響で甘い物が嫌いになっている。
マキシマとはお互い信頼しあう仲で、彼に対しては不器用ながらも心を開いている。当初は敵対したクーラのことは悪く思ってはいないようだが、『2001』でネスツ壊滅後にダイアナとフォクシーと共に仲間になった後、実の妹の様に大切にして、仲良く接する一方でペロペロキャンディーを向けられたりして迷惑がっている。姉のクローンであるウィップは、彼女の方が外見年齢的には下であるために複雑である様子。『2001』でネスツ壊滅後にクーラ、フォクシーと共に仲間になったダイアナには非常に嫌われている。その理由は、クーラがK'の影響で粗暴な性格になる事を恐れてか、K'と実の兄妹の様に仲が良い事を快く思っておらず、K'自身もダイアナのことを嫌っている。
草薙京に対しては『MI』シリーズと『XIII』にて鬱陶しがる様子が見受けられ、京もそれを受け入れ迎え撃つ姿勢でいる。
担当声優
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ なお、クリザリッドはK'のクローンだが、ネスツに都合のいいプロフィールが植え付けられているため、不明とされるK'の血液型などがクリザリッドと一致するとは限らず、少なくとも出身地についてはアイルランドとされるクリザリッドとは異なる[1]。
- ^ 厳密には単なる革ではなく、革の内側に「リプラスフォーム」という特殊繊維が織り込まれた、マキシマのスーツと同様の生地で作られている[2]
- ^ 上半身はライダースジャケットのような上着を素肌の上に直接着ており、下半身はレザーパンツとズボンタイプのレザーのチャップスを重ね履きしている。『XIV』ではボトムがチャップスとの重ね履きではなく両サイドにベルト状の装飾がされたレザーパンツに変更されている。
- ^ 『ゲーメスト』のQ&Aでは本人談として「サムいから」という理由が語られており、スタッフのコメントで「出場者が馴れ合っているように感じられるのだろう」と補足されている[3]。
- ^ 煙草の火を右手のグローブでもみ消す癖があり[3]、前述のチームストーリーでもその癖が描写されている。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 『ゲーメスト』 新声社
- 『月刊 ネオジオフリーク』 芸文社
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 キャラクターブック』 ISBN 4-87465-424-X 芸文社 1999年10月