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ISO 216

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
A4用紙の長辺を半分に折ると、それぞれA5サイズになる。

ISO 216は、今日世界の多くの国で使われている、紙の寸法を規定する国際規格である。A4シリーズの紙のサイズを定めている。

  • ISO 216(1975年)は、AシリーズとBシリーズの紙を定義している。
  • ISO 269(1985年)は、封筒用のCシリーズの紙を定義している。
  • ISO 217(1985年)は、RAシリーズとSRAシリーズの未仕上げ紙を定義している。

この国際規格は、ドイツで1922年に定められたドイツ工業規格(DIN 476)に基づいている。この規格に含まれる形式のいくつかはフランス革命中にフランスで独自に発明されたが、後に失われた[1]。この規格で使われているアスペクト比は、1786年10月25日に書かれたゲオルク・クリストフ・リヒテンベルクの詩で引用されている[2]

サイズ

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サイズ Aシリーズ Bシリーズ Cシリーズ
名称 mm 名称 mm 名称 mm
0 A0 0841 × 1189 B0 1000 × 1414 C0 0917 × 1297
1 A1 594 × 841 B1 0707 × 1000 C1 648 × 917
2 A2 420 × 594 B2 500 × 707 C2 458 × 648
3 A3 297 × 420 B3 353 × 500 C3 324 × 458
4 A4 210 × 297 B4 250 × 353 C4 229 × 324
5 A5 148 × 210 B5 176 × 250 C5 162 × 229
6 A6 105 × 148 B6 125 × 176 C6 114 × 162
7 A7 074 × 105 B7 088 × 125 C7 081 × 114
8 A8 52 × 74 B8 62 × 88 C8 57 × 81
9 A9 37 × 52 B9 44 × 62 C9 40 × 57
10 A10 26 × 37 B10 31 × 44 C10 28 × 40

アスペクト比

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全てのシリーズは、アスペクト比2の平方根)の長方形である。ただし、端数はミリメートル単位に丸められる。

この長方形は、長い辺に垂直に半分に切るとアスペクト比が逆数(長辺の向きをそろえるとアスペクト比が同じ)になるという幾何学的性質がある。長方形の長い辺をx、短い辺をyとすると、次の方程式は、長方形のアスペクト比が、半分の大きさの長方形とどのような比例関係になっているかを示す

を計算すると となり、アスペクト比はとなる。

このの比率は、古くから美しい比とされ、白銀比とも呼ばれる。

各系列

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Aシリーズ

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Aシリーズは、最大サイズA0の面積が「1m2になる大きさ」と定義される。A0に続くサイズ(A1、A2、A3・・・)は、前のサイズの紙を短い辺に平行に切ったもの(即ち、A(n+1)の長い辺は、Anの短い辺と同じ長さ)であり、最小でA10まで定められている。

このシリーズで最も頻繁に使われるのはA4 (210 × 297 mm)である。A4は、北アメリカでよく用いられる国際判 (216 × 279 mm)と比べ、6mm狭く、18mm長い(画像)。

Aの紙の正確な縦の長さ(mm)は、という式で表せる。記号 床関数(切捨て)である。

Bシリーズ

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Bシリーズは、「同じ番号のAシリーズの大きさと1つ小さいAシリーズの大きさの幾何平均」と定義される。例えば、B1はA1とA0の幾何平均である。B0の2辺の長さは、1mとmである。

このシリーズは、日本産業規格(JIS)で定められた国際規格のBシリーズとは別物である。JISのBシリーズの長さは、Aシリーズの約1.22倍である。ISOのBシリーズの場合、約1.19倍である。

Bの紙の正確な縦の長さ(mm)は、という式で表せる。記号 床関数である。

Cシリーズ

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Cシリーズは、「同じ番号のBシリーズの大きさとAシリーズの大きさの幾何平均」と定義される。例えば、C2はB2とA2の幾何平均である。Cシリーズは主に封筒に使われる。A4の用紙はC4の封筒にぴったり収まる。Cシリーズの封筒は、Aシリーズの大きさと比例関係にある。例えば、A4の紙を半分に折ってA5にすると、C5の封筒にぴったりと収まる(C5はC4の封筒を半分に折ったものと同じサイズである)。

Cの紙の正確な縦の長さ(mm)は、という式で表せる。記号 床関数である。

許容誤差

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この規格で定められた許容誤差は次の通りである。

  • 150mm以下の大きさでは、±1.5 mm。
  • 150mmから600mmの大きさでは、±2.0 mm。
  • 600mm以上の大きさでは、±3.0 mm。

出典

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  1. ^ Loi sur le timbre (No. 2136)”. 2009年2月11日閲覧。
  2. ^ Lichtenberg’s letter to Johann Beckmann”. 2009年2月11日閲覧。

外部リンク

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