GNU Chess
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開発元 | GNUプロジェクト |
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初版 | 1984年 |
最新版 | |
リポジトリ | |
対応OS | Linux、UNIX、Microsoft Windows、macOS |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | コンピュータチェス |
ライセンス |
2010[注釈 1]: GPL-3.0-or-later 1992[注釈 2]: GPL-2.0-or-later 1986: Chess-GPL[注釈 3][2][3] |
公式サイト |
www |
GNU Chess(グヌー・チェス)は、自由ソフトウェアのチェスエンジンであり、CLIのチェスボードである。GNU Chessは研究の基盤を提供することを目標としており、多くの環境で利用されてきた。
GNU ChessはGNU GPL v3+で公開されている自由ソフトウェアであり、共同開発者によってメンテナンスが行われている。完全なソースコードを提供する最初のコンピュータチェスプログラムの1つである。UNIXベースのシステムで最古のコンピュータチェスプログラムの1つであり、多くのプラットフォームに移植されている。
特徴
[編集]CCRL (Computer Chess Rating Lists)による、40/2のリストでは、イロレーティングの数値は2661である[4](比較対象として挙げると、人間で最強のプレイヤーであるマグヌス・カールセンのイロレーティングは2882である。また、2004年に開かれたMan vs Machine World Team Championship でセルゲイ・カヤキン、ベセリン・トパロフといったグランドマスターに勝利し、ルスラン・ポノマリョフと引き分けたことで知られるフリッツ8のレーティングの数値は2665である。[5])
XBoardやGNOME ChessといったGUIプログラムではデフォルトのエンジンとして含まれており、これらと組み合わせて使われることが多い。XBoardのChess Engine Communication Protocolの初期のバージョンはGNU Chessのコマンドラインインタフェースがベースとなっている。バージョン6.1以降ではターミナルエミュレータでのグラフィカルモードをサポートしている。
歴史
[編集]GNU Chessの最初のバージョンはStuart Cracraftによって開発された。1984年、GNUプロジェクトの発足前にリチャード・ストールマンとの協力体制を始めたため、GNU Chessは最初期のGNUソフトウェアの一つである[要出典]。
それ以降、GNU Chessは改善と拡張を継続している。バージョン2からバージョン4はJohn Stanbackが開発した。バージョン5はChua Kong-Sianの開発したチェスエンジンであるCobaltがベースとなっている。[6]
2011年、GNU Chessはバージョン6に移行した。 これはFabien Letouzeyの開発したFruit2.1がベースである。CEGTによれば、このコードベースのバージョン5.60は、最新バージョンであるFruit 2.3よりも強力であった[7]。
注釈
[編集]- ^ 2010-01-03, version 5.08 以降はGPL-3.0-or-later
- ^ 1992-05-30, version 4.0.43 以降はGPL-2.0-or-later
- ^ GNU Chess General Public License
脚注
[編集]- ^ "GNU Chess 6.2.11 released"; 作品または名前の言語: 英語; 出版日: 2025年4月19日; 閲覧日: 2025年4月19日.
- ^ “GNU Chess General Public License” (1986年). 2023年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月20日閲覧。
- ^ Yigit, Ozan (17 December 1986). "yetti's Christmas/New Year goodies (gnu chess)". Newsgroup: ont.general.
- ^ “CCRL Blitz - GNU Chess 6.25 64-bit”. 2023年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月5日閲覧。
- ^ CCRL Blitz - February 5, 2023 at the Wayback Machine (archived February 7, 2023)
- ^ Cracraft, Stuart (1999年10月10日). “GNU Chess 5”. Google Groups. 2024年3月5日閲覧。
- ^ “The CEGT rating list”. 2011年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月20日閲覧。