FastCopy
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| 作者 | 白水啓章・FastCopy研究所 | 
|---|---|
| 初版 | 2004年 | 
| 最新版 | 
 5.9.0
   / 2025年5月17日  | 
| プログラミング 言語  | C++ | 
| 対応OS | 
  | 
| プラットフォーム | Microsoft Windows | 
| 種別 | ファイルコピー | 
| ライセンス | 
  | 
| 公式サイト | 
fastcopy | 
FastCopy(ファストコピー)は、Microsoft Windows 向けのファイルコピーソフトウェアである。
概要
[編集]Microsoft Windows用フリーウェアとして2004年にα版が公開された。Windows XP時代から開発が続いており、2012年に公開されたv2.11の公開後長らくアップデートがなかったが、2015年には3年ぶりのメジャーバージョンアップとなるv3.00が公開された。2015年窓の杜大賞を受賞している[1]。開発はIP Messengerの作者でもある白水啓章(FastCopy研究所所長・CEO)[2]。
特徴
[編集]FastCopyはWindows標準ファイラーであるエクスプローラに対する作者の不満から開発がスタートしている[2]。ファイルコピーツールとしての多彩なコピーモードを備える他、コピー元とコピー先のチェックサムを突き合わせるベリファイ機能や、発生した軽微なエラーを無視する機能などにより、ファイルコピーの効率化、高信頼化を可能にしている。
- 多彩なコピーモード
- 差分:コピー元とコピー先に同一のファイルが存在する場合には当該ファイルを無視
 - 全上書き:同一ファイルが存在する場合は上書き
 - 同期:差分コピーを行った上で、コピー元に存在しないコピー先ファイルを削除
 - 移動:コピー先を上書きコピーした上で、コピー元を全削除
 - 全削除:指定ファイル、フォルダの全削除
 
 - 高速なコピーエンジン(マルチスレッドにより読み込みと書き込みを非同期処理)
 - 書き込み完了後にコピー元データとコピー先データを突き合わせてデータ検証を行うベリファイ機能のサポート
 - 続行可能な軽微なエラーを無視してコピーを続行する、エラー時継続機能
 - コピー実行前に事前にコピー結果をシミュレーションできるリストアップ機能
 - NTFSの副次Stream及びACLコピー対応
 - ワイルドカードによるコピー対象のフィルタリング対応
 - ジャンクション及びシンボリックリンク、ハードリンク対応
 - チェックサムを含むコピー結果をファイルに出力するログ機能
 - コマンドライン起動対応
 
サポート
[編集]FastCopyのサポートは公式掲示板[3]で行われており、作者及び掲示板参加者によるサポートを受けることができる。
移植版
[編集]- RapidCopy:レスパスビジョンによる独自改良を加えたmacOS向け移植版(有料)[4]。BSDライセンスのv2.11をベースとしている。
 - RapidCopy for Linux:RapidCopy開発者によるGNU/Linux向け移植版[5]。BSDライセンス。
 
脚注
[編集]- ^ インプレス2015年 窓の杜大賞 https://forest.watch.impress.co.jp/prize/2015/result.html
 - ^ a b “超高速SSDでもエクスプローラーでは速度が全然出ない?!50GB/s超の“実用速度”を実現するために何が必要だったのか「FastCopy」開発者に聞いてみた”. 2025年4月12日閲覧。
 - ^ FastCopy公式掲示板 https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!forum/fastcopy
 - ^ Mac App Store RapidCopy https://apps.apple.com/jp/app/rapidcopy/id975974524
 - ^ RapidCopy for Linux https://github.com/KengoSawa2/RapidCopy