Advantech
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| 種類 | 株式公開企業 |
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| 市場情報 | Public TPE:2395) |
| 本社所在地 |
台北市内湖区瑞光路26巷20弄1号 |
| 設立 | 1983年 |
| 業種 | 電気機器 |
| 事業内容 | 産業用、業務用向けコンピューター及びパソコンパーツ |
| 代表者 | 劉克振 K.C. Liu (CEO) |
| 資本金 | USD $ 150 Million |
| 従業員数 | 8,849人 |
| 外部リンク | www.advantech.com |
アドバンテック(Advantech Co., Ltd.)
[編集]アドバンテック(研華股份有限公司、Advantech Co., Ltd.) は、台湾に本社を置くエッジコンピューティング・プラットフォーム(産業用コンピュータおよびIoTソリューション)のメーカーである。1983年に台湾で設立され、産業向けに高品質・高性能のパソコン(IPC)を開発してきた。2024年時点で、3,000を超える製品をラインナップし、世界27か国95都市に拠点を構える。産業用パソコン市場において世界シェア第1位(42.5%、OMDIA調査、2023年版)を誇る。
同社は「Enabling an Intelligent Planet」をコーポレートビジョンとし、AI × IoTプラットフォームサービスを通じた社会課題の解決と持続可能な未来の創出を目指している。
日本では1997年に「アドバンテック株式会社」を設立。
2019年にはオムロン直方株式会社と資本業務提携を行い、販売拡充と共に日本国内における製品サポート・サービス体制の強化を進め、加えて設計から生産までのサービスを請け負うDMS(Design Manufacturing Service)やODMサービスを展開している。
台湾のスピードと技術力を融合させ、顧客・パートナー企業に必要とされるブランドの確立を目指している。
事業
[編集]IoT Automation(オートメーション事業)
[編集]現場のスマート化とOT・ITの融合
[編集]IoT Automation事業部は、産業現場における人手不足の解消、生産性向上、カーボンニュートラル対応といった社会課題に対し、グローバルで培ったIoT技術で解決策を提供。
I/Oモジュール、データ収集(DAQ)、産業用ゲートウェイ、コントローラ、産業用ネットワーク機器、そしてソフトウェアプラットフォームを統合的に展開。正確なデータ計測と堅牢な制御、そしてOT(現場)・IT(経営)・クラウド間のシームレスな接続を実現し、日本の製造業やインフラ産業のスマート化を加速。
Intelligent Systems(インテリジェント・システムズ事業)
[編集]製造業向けハイエンド制御・画像処理システム
[編集]Intelligent Systems事業部は、半導体・エレクトロニクス製造装置やエネルギー貯蔵システムなどの高度な産業分野に対し、制御および画像処理に特化したカスタムIPC(産業用PC)やサーバを提供。
EtherCAT対応の高速制御ソリューションや、GPUとCoaXPressフレームグラバーを組み合わせた高度な画像処理システムなどを、設計から製造まで一貫して提案。福岡県直方市の拠点(AJSC)では「Made in Japan」品質のカスタムサーバを生産しており、長期供給や厳格な変更管理が求められる日本市場のニーズ対応。
Embedded Computing(組込み事業)
[編集]ワンストップ・組込みプラットフォームサービス
[編集]Embedded Computing事業部は、産業用電子機器メーカーの製品開発を支えるプラットフォームビジネスを展開。産業用マザーボードやPCを中心に、メモリ、ディスプレイ、無線モジュール、AIアクセラレータなどの周辺デバイスを包括し、ワンストップでの組込みソリューションを提供。
Intel、AMD、NVIDIA、Qualcomm、NXPといった世界の主要半導体メーカーと強固なパートナーシップを結び、エッジAIやIoTの進化に対応する最新かつ堅牢なシステムを開発。また、各国の市場ニーズに合わせ、中国市場向けの現地部材採用製品などもラインアップ。
顧客固有の仕様に応えるため、DTOS(設計受託)、DMS(設計・製造受託)、EMS(電子機器受託製造)といったカスタムサービスをグローバルに展開。国内では旧オムロン直方株式会社(2019年にM&A)の技術資産を継承し、日本国内での開発・生産体制を強化することで、技術者にとって魅力的な開発環境を構築。
iService(インテリジェント・サービス事業)
[編集]iCity Services & iRetail (店舗・公共ソリューション)
[編集]iCity Services & iRetail事業は、小売・サービス業や公共空間のDXを推進。オールインワンパネルPC、POSシステム、セルフオーダーKIOSK、AI映像解析などを組み合わせ、店舗運営の効率化と来店客の体験価値(CX)向上を実現。また、ホテルや病院、公共施設などのホスピタリティ領域においても、エッジコンピュータや産業用タブレットを活用したスマートソリューションを提供し、効率的で快適な社会生活の基盤の構築に貢献。
iHealthcare (ヘルスケアソリューション)
[編集]iHealthcare事業は、「テクノロジーで医療を支える」をテーマに、病院や医療施設向けのスマートヘルスケアソリューションを提供。医療用コンピュータ、手術室映像管理、遠隔診療、スマート病棟管理ソリューションなどを通じて、ナースケアから手術室、医療AI、病院インフラまでを包括的にサポート。医療従事者の業務負荷軽減と患者ケアの質向上を同時に実現し、安心・安全な医療提供体制の構築に貢献。
国内における製造・サービス・サポート体制
[編集]AJMC(製造サービス:Advantech Japan Manufacturing Center)
[編集]世界基準の製造品質と、柔軟な供給力
[編集]AJMCは、電子基板製造のグローバル品質規格「IPC-A-610 Class.3 工場認定」を2024年に日本国内で初めて取得した製造拠点です。この認定に裏打ちされた高度なプロセス管理により高い製造信頼性を保証している。
アドバンテックの幅広い製品ポートフォリオをベースとした独自の部品データを活用し、生産中止部品への迅速な対応や、調達性・コストを最適化した代替提案を行うことで、サプライチェーンの安定化に貢献。基板設計(A/W)から実装、機器組立まで、あらゆるフェーズからの受託が可能であり、小ロット・多品種生産にも柔軟に対応する「日本のものづくり」の拠点となっている。
AJSC(製品サービス:Advantech Japan Service Center)
[編集]国内完結型の総合サービス・物流拠点
[編集]アドバンテックジャパンサービスセンタ(AJSC)は、CTOS(BTO, 受注仕様組立)、倉庫・物流、RMA 修理、品質保証機能を集約した、国内唯一の総合サービス拠点。
台湾・中国の開発・製造拠点と連携し、国内向けのアドバンテック製品のカスタム組立と物流処理をワンストップでで対応することで、迅速かつ柔軟な供給体制を構築。ISOに基づく品質管理のもと、OS設定やアプリインストールなどのカスタマイズから、直送・流通加工、アフターサポートまでを一貫対応。
Service+ (製品ライフサイクルサポート)
[編集]導入から運用まで、一貫した技術支援
[編集]Service+は、産業用IoTおよびエッジコンピューティングの価値を最大化するための包括的なサービスブランド。
製品の導入検討、要件定義・設計、現場での設置・調整、トレーニング、保守運用、そして製品の延長保証に至るまで、ライフサイクル全体をサポート。リモート/オンサイトの選択や、スポット/定期契約など、顧客の運用形態に合わせた柔軟なプランを用意。国内のみならず、グローバルネットワークを活かした海外拠点へのサポートも行い、顧客のビジネス拡大を支援。
外部リンク
[編集]- 公式:日本法人サイト(https://www.advantech.co.jp)
- 1983年 - 起業
- 1993年 - ISO-9001 品質マネジメントシステム認証取得
- 1997年 - ISO-14001 環境マネジメントシステム認証
- 1997年 - 日本支社としてアドバンテック株式会社を東京に設立
- 1999年 - 台湾証券取引所に株式上場
- 2002年 - MicrosoftのWindows Embedded ODM ゴールドレベルパートナーとなる
- 2003年 - 中国昆山製造センター Advantech Kunshan Manufacturing Center (AKMC)開設
- 2005年 - ASUSTek社との戦略的提携によりAdvansusを立ち上げ
- 2008年 - Intel Intelligent Systems Alliance SolutionsPremiumPartner をアジアではじめて取得
- 2009年5月29日 - ネットスター社を買収
- 2010年 - ACA Digital社を買収
- 2010年3月9日 独 Dlog社を買収
- 2014年 ‐ 台北近郊の林口に「IoT Co-Creation キャンパス」を設置。主にEmbedded系開発部門を移管。加えて台湾国内の生産機能を集約し、Advantech Taiwan Manufacturing Center (ATMC)を開設
- 2016年 - 米 B+B SmartWorx社を買収
- 2016年4月1日 - 中国インベンテックと共同でモバイルデバイス製造向けの新会社AIMobileを設立
- 2018年3月30日 - アドバンテックが日本ラッド株の19%を保持
- 2019年2月1日 - オムロン直方株式会社の株式の80%を取得し子会社化、同社はアドバンテックテクノロジー株式会社に改称[3]
- 2022年1月1日 ‐ アドバンテックテクノロジーズ株式会社をアドバンテック株式会社に吸収合併。以降は同社の直方事業所として、日本国内におけるアドバンテック製品サービスとカスタム対応(DMS, EMS)拠点としてAJMC(Advantech Japan Manufacturing Center)とAJSC(Advantech Japan Service Center)を設置し運営
- 2023年9月8日 ‐ 北米のAIマシンビジョンテクノロジー企業であるBitFlow社を買収
- 2024年4月26日 - フランスのPOS・KIOSKメーカーAures社を買収
- 2025年5月 ‐ 大阪オフィスを北浜に移転
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 朝元照雄『発展する台湾企業:日経・アジア300指数構成企業の成長過程』勁草書房、2018年の第2章「研華(アドバンテック)の企業発展」