コンテンツにスキップ

富岳風穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富岳風穴

富岳風穴(ふがくふうけつ)は富士山(富岳)の北西山麓、山梨県富士河口湖町青木ヶ原にある溶岩洞風穴)で、周辺にいくつかある風穴のうちで最大のものである。 1929年(昭和4年)12月17日に旧文部省により天然記念物に指定された[1]

概要

[編集]
富岳風穴の位置(山梨県内)
富岳風穴
富岳風穴
富岳風穴の位置

富岳風穴は総延長201メートル、高さは8.7メートルの横穴で、壁は玄武岩質である[2]

平均気温3 ℃の洞窟内では、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見られる。玄武岩質の内部では音が反響しないのも特徴[2]。江戸時代から昭和初期にかけカイコの卵の保存等にも利用された[2]

鳴沢氷穴と共に、富士急グループの富士観光興業が運営していて、入り口手前に富岳風穴売店が森の駅「風穴」として2012年に新装オープンしている[2]

ギャラリー

[編集]

青木ヶ原の風穴

[編集]

青木ヶ原富士山の噴火史上貞観6年(864年)の「貞観大噴火」の溶岩流が広く流れた所で、大室山や長尾山などいくつかの噴石丘西湖精進湖を生み出している。そこには火山性洞窟、溶岩洞がいくつかある。

脚注

[編集]
  1. ^ 富岳風穴”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年9月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 富岳風穴”. 富士観光興業. 2025年9月27日閲覧。
  3. ^ 富士風穴”. 富士河口湖町観光連盟. 2025年9月27日閲覧。

外部リンク

[編集]

座標: 北緯35度28分39.7秒 東経138度39分28.0秒 / 北緯35.477694度 東経138.657778度 / 35.477694; 138.657778