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ユウちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユウちゃん
初代ユウちゃんの描かれた温度計
対象
分類 官公庁のマスコットキャラクター
モチーフ シマリス
指定日 1962年11月決定
1963年8月命名
指定者 郵政省(現:総務省
性別 男の子
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ユウちゃんは、1962年から2007年まで使用されていた郵便貯金マスコットシマリスの男の子をモチーフにしている。

由来

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リスが広い行動範囲で木の実を集めて蓄え、且つその一部が各所で発芽し森を豊かにすることに貢献する習性が蓄えと繁栄のイメージを持つ郵便貯金の役割と近いことや、仕草の可愛さもありリスをマスコットとすることが決定した[1]

略歴

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初代

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1962年に創業88年を記念して郵政省(当時)職員内で公募を11月まで行い、リスのマスコットが決定[1]。翌1963年8月に、約10.1万通に及ぶ一般公募により「ユウちゃん」と命名された[2]

この際、アメリカやスウェーデンからリスが送られてくるなど大掛かりな催しが行われ、イベント後に上野動物園に寄贈された[2]

2代目

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1990年5月に大幅なモデルチェンジ[1]。新キャラクターデザインサンリオに発注され[1]、初期のデザインより大幅にデフォルメされたものとなった。

この時、妹と両親のキャラクターも設定され、妹に関しては1990年12月に公募により10,192通847案の中から「アイちゃん」と命名、覚えやすく親しみやすい・YOU&I(あなたと私)に通じる・郵便貯金を愛してほしいといったイメージを込めたものとした[3]

1995年にはユウちゃん・アイちゃんの祖父母も登場したものの[1]、中心の2名以外のそれ以外のキャラクターの名前は設定されなかったが長らく郵便局内の掲示物やノベルティなどで活躍した。

広義のサンリオキャラクターと捉えることは出来るが、元々のデザインが外部に寄るためか、サンリオピューロランドハーモニーランドに出演したことは今に至るまで一切ない。

廃止とその後

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2007年10月郵政民営化により、郵便貯金の商品及びサービスはゆうちょ銀行に事実上引き継がれたが、本キャラクターはゆうちょ銀行に引き継がれることなく廃止された。

2016年から、ゆうちょ銀行の広告に本木雅弘扮する「ゆうちゃん」が登場しており[4]、本項の「ユウちゃん」と名前が似ているが、直接関連はない。

参考文献

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脚注

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  1. ^ a b c d e 小口聖夫「郵便貯金今むかし 郵便貯金のシンボル」 - 郵便貯金1997年8月号(郵便貯金振興会)
  2. ^ a b 私はユウちゃんです - 郵政1963年10月号(郵政弘済会)
  3. ^ 官庁街「ユウちゃんの妹はアイちゃん」 - 官界通信第1952号(官界通信社 1991年1月28日)
  4. ^ 新イメージキャラクターに本木 雅弘さんを起用! ゆうちょ新広告 “ゆうちゃん” 6月13日(月)スタート!、ゆうちょ銀行、2016年6月6日。

関連項目

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外部リンク

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