ASP.NET MVC Framework
ASP.NET MVCは、Microsoftが開発・提供している、Model View Controller (MVC) パターンをベースとしたアプリケーションを開発するためのASP.NETのWebアプリケーションフレームワークである。
従来のASP.NETでは、Windowsアプリケーションに近い開発スタイルが取られており、Windowsアプリケーションの開発者に取ってはメリットであったが、MVCパターンを採用していることの多い他のWebアプリケーションフレームワークの経験者に取ってはデメリットと感じられることもあった。ASP.NET MVCは、こうした要望を受けてASP.NETをベースとしたMVCパターンのWebアプリケーションフレームワークとして開発された。[1]
2009年4月より、ASP.NET MVCのソースはMicrosoft Public License (MS-PL) の元でリリースされている[2]。
2012年3月より、ASP.NET MVCやRazor、Web APIなどを含むソースはApache License 2.0の元でリリースされている[3]。
リリース
日時 | バージョン |
---|---|
2007年12月10日 | ASP.NET MVC CTP |
2009年3月13日 | ASP.NET MVC 1.0[4] |
2010年3月10日 | ASP.NET MVC 2.0[5] |
2011年1月13日 | ASP.NET MVC 3.0[6] |
2012年8月15日 | ASP.NET MVC 4.0[7] |
アーキテクチャ
Model
Modelにはマイクロソフトが.NET Frameworkの一部として提供しているLINQ to SQLやEntity Frameworkがよく用いられているが、ASP.NET MVC 自体はModelを提供しておらず、利用者が自由に選択することが可能である。
View
Viewにはバージョン 2.0 まではASP.NETでも用いられている拡張子がaspxのファイルしか利用できなかったが、バージョン 3.0 からはRazorと呼ばれる全く新しいビューエンジンが追加された。
Controller
Controllerは通常のクラスとして定義するが、そのクラスの公開メソッドがアクションとしてランタイムから呼び出される。使用するコントローラとアクションはURLルーティングによって決定される。
脚注
- ^ “第1回 ASP.NET MVCフレームワーク 基本のキ”. 連載:ASP.NET MVC入門. @IT (2009年4月10日). 2011年11月26日閲覧。
- ^ Scott Guthrie. “ASP.NET MVC 1.0 Source Released”. 2009年4月2日閲覧。
- ^ Scott Guthrie. “ASP.NET MVC, Web API, Razor and Open Source”. 2012年9月6日閲覧。
- ^ http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=144444
- ^ http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=C9BA1FE1-3BA8-439A-9E21-DEF90A8615A9&displaylang=en
- ^ http://www.microsoft.com/downloads/en/details.aspx?FamilyID=d2928bc1-f48c-4e95-a064-2a455a22c8f6&displaylang=en
- ^ http://www.asp.net/mvc/mvc4