NASA/IPAC Extragalactic Database
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NASA/IPAC銀河系外データベース(NASA/IPAC Extragalactic Databasem, NED)は、銀河系外の天体(銀河、クエーサー、電波源、X線源、赤外線源等)をページ順に並べ、相互に関連付けた、天文学者向けのオンライン天文学データベースである。1980年代にパサデナ天文台のGeorge HelouとBarry F. Madoreが創設した。現在はアメリカ航空宇宙局(NASA)が資金を出し、NASAからの請負でカリフォルニア工科大学のキャンパス内にあるw:Infrared Processing and Analysis Center(IPAC)が運用している[1]。
NEDは、銀河系外天体の相互識別可能な名前、可能な限り正確な位置と赤方偏移、また収集されたいくつかの基本データを中心に構築されている。各々の天体に関連する書誌情報が編纂され、論文の抄録が保管されている。測光、位置、赤方偏移の詳細なデータは、大量の文献から取得されている[2][3]。
また、NEDには、2MASS[4]やデジタイズド・スカイ・サーベイ[5]、さらに論文等からの画像も含められている。
2014年3月時点で、NEDには2.06億件の天体、500万件の赤方偏移、19億件の測光データ、6.09億件の測定された直径、1.5件万以上の銀河への7.1万件の距離、23万件の天体に対する31万件の詳細な分類、260万件の画像、地図、外部リンク、6.5万件の論文、抄録へのリンクが収録されている[6]。
関連項目
- SIMBAD - 銀河系内の天体の情報を集めたデータベースで、フランスのストラスブール天文データセンターが運用。
- w:Planetary Data System (PDS) - 太陽系内の天体の情報を集めたデータベースで、NASAのジェット推進研究所が運用。
- 天体物理データシステム (ADS) - 天文学及び物理学分野の1250万以上の論文のオンラインデータベースでハーバード・スミソニアン天体物理学センターが運用。
- Bibcode - 天文学に関わるデータシステムで使用されている参照文献を指定するための識別子。SIMBADやNASA/IPAC銀河系外データベースのために開発された。
出典
- ^ “Infrared Processing and Analysis Center”. www.ipac.caltech.edu. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “NASA Exoplanet Archive”. Cal Tech. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “NASA Exoplanet Archive - a Service of the NASA Exoplanet Science Institute”. Cal Tech. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “2 Micron All Sky Survey”. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “DSS Data Collection Atlas” (英語). irsa.ipac.caltech.edu. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “What's New with NED”. Cal Tech. 2022年11月13日閲覧。