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JScript

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Takeshik (会話 | 投稿記録) による 2007年1月2日 (火) 15:22個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ActiveXを交えたコード例を幾分か見易くしたつもり。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

JScript(ジェイ・スクリプト)は、マイクロソフト社製のスクリプト言語であり、Microsoft Windows 上で動作する。

JavaScriptと類似しており、Internet Explorer を使用したクライアントサイドスクリプティング処理、および Internet Information Services(IIS) などを使用したサーバサイドスクリプティング処理を記述することができる。

また、Windows Script Host(WSH) を利用することで、Windows 上でのバッチ処理を記述することができる。

拡張子は、通常 .js を使用する。

主な特徴

ECMAScriptJavaScript と互換性がある。他に JScript には、以下のような特徴がある。

データ型

JScript で使用するデータ型は、数値、文字、オブジェクト(日付など)、ブール(真偽)など多様なデータの情報を有することができる。

ファイル入出力

FileSystemObject を使用することで、ファイルの入出力ができる。

アプリケーション制御

HTML組み込みの場合JScript内部よりVBScript内の関数を呼び出すことが出来る。アプリケーションがActiveXに対応している場合はJScriptで制御が出来る。(例:Word, Excel)

コード例

HTML に埋め込む場合は、以下のように表記する。

<html>
<script language="JScript">
var weekname = new Array('日','月','火','水','木','金','土');
var date = new Date();
var str = "";
str += date.getYear() + "年";
str += (date.getMonth() + 1) + "月";
str += date.getDate() + "日";
str += " (" + weekname[date.getDay()] + ")";
document.write("現在の日付は" + str + "です");
</script>
<body>
・・・

また、ActiveXを交えた次のようなコードでファイルを生成することができる。

// ファイル操作の為のオブジェクトを生成。
var fso = new ActiveXObject("Scripting.FileSystemObject");
// もし C:\jscript_test というフォルダが無ければ
if(! fso.FolderExists("C:\\jscript_test")) {
    // C:\jscript_test を作る。
    var fol = fso.CreateFolder("C:\\jscript_test");
}
// .txt のファイル以外でも作成できるという例。
var fil = fso.CreateTextFile("c:\\jscript_test\\output.html");
// 作成したファイルに1行書き込む。
fil.WriteLine("<html><head><title>test</title></head><body>test <b>test</b></body></html>");
// ファイルを開放する。
fil.close();
//完了ダイアログを表示。
WScript.Echo("C:\\jscript_test\\output.html にファイルが作成されました。");

関連項目

外部リンク