Help:和書用出典表記形式
![]() | この文書は手引き書です。ウィキペディア日本語版での活動の参考にされていますが、方針やガイドラインではありません。 |
![]() | この文書の要旨: この文書は「和書用出典表記形式」(CS-ja)という出典の書き方について概略的に説明します。出典テンプレートの全ての引数を含めているわけではなく、各テンプレートの解説ページも併せてご参照ください。 |
和書用出典表記形式(CS-ja)は、出典を明記する際に使われる出典テンプレートの一種で、モジュール:Citation/CS-ja[注 1]で実装されています。基本的に日本語で書かれた文献を対象としています。なお、CS-jaまたはテンプレートで整形することは必須ではなく、記事内で体裁が統一していれば十分とされています。
CS-jaはWikipedia:出典を明記する#書誌情報の書き方(和書)に概ね従った体裁を使用しています。
CS-jaテンプレート
Citeで始まるテンプレートは数多く、その多くがCS-jaとは独立して作成されたためCS-jaと違う体裁をとっています。CS-jaの体裁を使用するテンプレートには下記があります。完全な一覧はCategory:CS-jaテンプレートを参照してください。
- {{Citation ja}}
- {{Cite book ja}}
- {{Cite journal ja}}
- {{Cite news ja}}
- {{Cite web ja}}
- {{Cite AV media ja}}
- {{Cite conference ja}}
- {{Cite interview ja}}
- {{Cite magazine ja}}
- {{Cite press release ja}}
- {{Cite report ja}}
- {{Cite thesis ja}}
CS-jaテンプレートの使い方
CS-jaテンプレートは統一した表示を目指しています。各テンプレートは主に引数に差異があり、例えば{{cite book ja}}はタイトルと章(title, chapter)の引数があり、{{cite journal ja}}はジャーナルとタイトル(journal, title)の引数があります。
このヘルプページでは各テンプレートでほぼ統一された引数名を使用していますが、詳しくは各テンプレートの解説ページをご参照ください。
CS-jaテンプレートは下記のように出典を表示します。
- 著者名が指定された場合:
- 著者「タイトル」『雑誌名』発行者、n.d.。識別子。
- 著者名が指定されなかった場合:
- 「タイトル」『雑誌名』発行者、n.d.。識別子。
("n.d."は日付不明を指します)
著者
著者名は姓名を分けて、姓を|last=
で、名を|first=
で指定します。複数の著者がいる場合、2人目以降は|last2=
と|first2=
、|last3=
と|first3=
のように指定します。下記で例示します[注 2]。
{{Citation ja |last=夏目 |first=漱石 |title=我輩は猫である |publisher=ホトトギス社 |date=1905}}
夏目漱石『我輩は猫である』ホトトギス社、1905年。
{{Cite book ja |title=共産党宣言 |first1=カール |last1=マルクス |first2=フリードリヒ |last2=エンゲルス |year=1848}}
カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス『共産党宣言』1848年。
出典の著者が大勢いる場合、|display-authors=
引数で表示する著者の人数を制限できます。詳しくは表示オプションをご参照ください。
著者が独立記事作成の目安を満たす場合、|author-link=
引数で著者名に内部リンクをつけることができます(2人目以降は|author-link2=
、|author-link3=
のように指定します)。内部リンク先を別の引数にしたのは著者名が|last=
と|first=
の2引数に分けて指定されるためです。なお、|author-link=
引数は外部リンクにできず、そのように指定した場合は正しく表示できません。下記に著者の内部リンクつきの出典を例示します。
{{Cite book ja |title=共産党宣言 |first1=カール |last1=マルクス |authorlink1=カール・マルクス |first2=フリードリヒ |last2=エンゲルス |authorlink2=フリードリヒ・エンゲルス |year=1848}}
カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス『共産党宣言』1848年。
ニュースワイヤー、プレスリリースや会社の公式サイトのように、出典に著者が記載されていない場合、下記のように指定してください。
|author=<!--記載なし-->
上記のようにコメントを書くことで、出典を直す雑草とり編集者やボットが著者引数の指定忘れではなく出典に記載されていないという情報を与えることができます。これにより、ほかの編集者はわざわざ出典をあたって著者を探さずに済みます。
|author=
引数を指定するとき、{{cite news ja |work=なにがし新聞|author=なにがし新聞編集部|title=...}}
のように指定することは推奨されません(一部分野で「編集部」を著者とする出典表記形式が主流となっていることもあり、その場合は例外となります)。
委員会報告書などで特定の組織が著者とされている場合、実際の著者名を推測せず、|author=
引数にその組織を記載してください。実際の著者名を推測して指定した場合は独自研究になり、出典の検証可能性と信頼性を損ないます。
|author=
引数には2人目以降の著者の名前を記載せず、|author2=
以降に記載してください。
編集者
著者名と同じく、編集者名も姓名を分けて、1人目は|editor-last=
と|editor-first=
、以降は|editor2-last=
と|editor2-first=
、|editor3-last=
と|editor3-first=
のように指定します。
編集者が独立記事作成の目安を満たす場合、|editor-link=
引数で著者名に内部リンクをつけることができます(2人目以降は|editor2-link=
、|editor3-link=
のように指定します)。内部リンク先を別の引数にしたのは編集者名が|editor-last=
と|editor-first=
の2引数に分けて指定されるためです。なお、|editor-link=
引数は外部リンクにできず、そのように指定した場合は正しく表示できません。
出典の編集者が大勢いる場合、|display-editors=
引数で表示する編集者の人数を制限できます。詳しくは表示オプションをご参照ください。
翻訳者
著者名と編集者名と同じく、翻訳者も姓名を分けて、1人目は|translator-last=
と|translator-first=
、以降は|translator2-last=
と|translator2-first=
、|translator3-last=
と|translator3-first=
のように指定します。
翻訳者が独立記事作成の目安を満たす場合、|translator-link=
引数で著者名に内部リンクをつけることができます(2人目以降は|translator2-link=
、|translator3-link=
のように指定します)。内部リンク先を別の引数にしたのは翻訳者名が|translator-last=
と|translator-first=
の2引数に分けて指定されるためです。なお、|translator-link=
引数は外部リンクにできず、そのように指定した場合は正しく表示できません。
その他
|others=
引数で著者、編集者、翻訳者以外のクレジット(一例としてはイラストレーター)を記載することができます。この引数を指定するとき、その人物の名前と役割を両方書くようにしてください(例:|others=だれだれ 画
)。
日付
日付は下記の引数で指定します。
|date=
は出典に使われた文献の版の出版日付を記載します。できるだけ同じ記事に使われているほかの出典と同じ書式で指定してください。なお、date引数は内部リンクをつけることができず、そのように指定した場合は正しく表示できません。|year=
は出典に使われた文献の版の出版年を記載します。date引数と同時に指定できず、出版年以上の情報がある場合はdate引数を優先してください。|orig-year=
は文献の最初の出版年を記載します。「最初」の意味が明らかになるよう、初版年(初版XXXX年)、原著の出版年(原著XXXX年)や作曲年(XXXX年作曲)のように指定してください(例:orig-year=初版1859年
、orig-year=原著1968年
、orig-year=1904年作曲
)。orig-year引数はyear引数かdate引数が指定されている場合にのみ表示されます。
出版日付が記載されていないか、不明である場合、date=n.d.
のように指定してください。
日付に内部リンクをつけないでください。
|access-date=
と|archive-date=
引数はできるだけYYYY-MM-DDの書式を使用してください。
日付の制限、同年の複数の著作
year引数は100から編集時点の年に限定されます。特定の著者が同年に出版した2つ以上の著作を同時に使用する場合、year引数で指定した年の後ろに小文字1文字を追加して区別することができます(例:|date=July 4, 1997b
、|year=1997b
)。
タイトルと章
|title=
は出典のタイトルを指定します。表示では二重鍵括弧でくくるテンプレートと通常の鍵括弧でくくるテンプレート(前者の例として{{Cite book ja}}が、後者の例として{{Cite news ja}}、{{Cite journal ja}}、{{Cite web ja}}がある)があります。出典に特筆性があり、独立記事が作成されている場合、内部リンクをつけることができますが、その場合は|url=
で外部リンクを指定することができません。独立記事への内部リンクと原文への外部リンクの両方がある場合、原文への外部リンクを優先してください。|chapter=
引数は出典の章名を指定します。chapterはタイトルの前、引用符でくくられて表示されます。ウェブサイト出典の場合は代わりに|at=Featured News
のようにat引数で節名を指定します。
特定のキャラクタを含むタイトルは正しく表示できないため、下記のように変換する必要があります。
キャラクタ | 変換先 |
---|---|
改行 | スペース |
[ | [ |
] | ] |
| | | |
種類
|type=
には出典の種類を指定します。type引数はタイトルの後に括弧内で表示されます。例としてはPress Release, Review, Systemic review, Meta-analysis, Original articleといった値を指定できます。
作品名と出版社
|work=
は一部テンプレート({{cite web ja}}など)において、出典が大きな作品の一部である場合に作品名を指定します。{{cite news ja}}では|newspaper=
の、{{cite magazine ja}}では|magazine=
の、{{cite journal ja}}では|journal=
の別名です。「出典が大きな作品の一部である」とは例えばウェブサイトや定期刊行物の1記事、テレビ番組の1エピソードなので、出版社をwork引数に入力しないでください(出版社はpublisherで指定します)。作品がWikipedia:独立記事作成の目安を満たし、ウィキペディアの記事がある場合は内部リンクをつけることができます。外部リンクをつけることもできますが、url引数でタイトルに外部リンクが付けられている場合、work引数には外部リンクをつけないでください。
- ウェブサイト出典の場合、workには一般的にはウェブサイトの名前を指定しますが(ウェブサイトのロゴやタイトルから見つかる場合が多い)、それらがない場合はドメイン名を指定します。ウェブサイトの名前が出版社の名前と同じ場合、「なにがし出版社のウェブサイト」と指定せずに、ドメイン名を指定してください。ドメイン名を指定する場合、"www."を省略して、適宜大文字化してください。学術ジャーナルでは専門家の間でよく知られるジャーナルを省略形で記述する場合も多いが、ウィキペディアの読者が専門家とは限らないため、省略せずにフルネームで記述してください。出典が特定ドメインの子サイトである場合(例えば、大学の法学部のウェブサイトは大学のドメイン下に置かれることが多い)、ドメイン名(大学)ではなく子サイト名(法学部)を指定したほうが良いかもしれません。混乱を引き起こす恐れがある場合、出典テンプレートの後ろ、
</ref>
の前に説明文を入れることもできます。
|publisher=
には出典を出版した組織の名前を指定します。「株式会社」や"Inc."といった法人形態は記載しません(一般的な呼び名でも法人形態が含まれるか、混乱を引き起こす恐れがある場合は除く)。出版組織がWikipedia:独立記事作成の目安を満たし、ウィキペディアの記事がある場合は内部リンクをつけることができますが、外部リンクはつけないでください。よく知られている新聞の場合、またはwork/site/journal引数とほとんど同じになる場合はpublisher引数を指定しないでください。
- 出版組織を指定する必要性は出典の種類によって異なりますが、一般的には書籍出典では指定すべきとされています。また、自費出版の場合は出典の信頼性に大きく影響しますので、その場合は必ずpublisher引数をつけてください。なお、自費出版の場合に指定すべき値についての合意はないが、一部の出典表記形式ガイドでは"author"(作者)を指定すべきとしています。出版組織を探す手をつくした後(例えば、ウェブサイトの場合はWHOISの利用を検討してください)でも見つからない場合は
|publisher=<!--出典に記載なし-->
のように指定して、ほかの編集者にそれを知らせることができます。なお、出版組織が不明瞭な場合でも推測しないでください。
|location=
には出版地を指定します。一般的には都市または国を指定します。|publication-date=
は著作日と出版日が違う場合に出版日を指定し、publisher引数の後に表示します。date引数と同じ場合は表示されず、違う場合はpublication-dateが優先されます。日付への内部リンクはしないでください。work引数が指定されていない場合、「2009年発行」のように表示されます。|via=
はコンテンツ提供者が出版組織と別にいる場合にコンテンツ提供者を指定します。例えば、コンテンツ提供者が出典のフォーマットを変更している場合は指定してください。登録または購読を必要とする出典の節もご参照ください。
ページ番号
テンプレート | |volume= | |issue= | |page(s)= |
---|---|---|---|
{{citation2}} |
Yes | Yes | Yes |
{{cite book2}} |
Yes | No | Yes |
{{cite encyclopedia}} |
Yes | No | Yes |
{{cite journal2}} |
Yes | Yes | Yes |
{{cite magazine2}} |
Yes | Yes | Yes |
{{cite news2}} |
Yes | Yes | Yes |
{{cite report2}} |
Yes | No | Yes |
{{cite web2}} |
No | No | Yes |
出典となる特定のページ番号や位置を指定するとき、下記の引数をどれか1つだけ指定することができます。2つ以上指定された場合は余分な|pages=
または|at=
(ヘルプ)というエラーメッセージが表示され、出典の表示自体は|page=
が|pages=
に、|pages=
が|at=
に優先します。エラーメッセージが表示される場合は余分な引数を除去してください。
|page=
:記事の内容の情報源となるページ番号を指定します。1ページだけの場合に使用します。例:|page=52
|pages=
:記事の内容の情報源となるページ番号を指定します。複数ページを指定する場合に使用します。例:|pages=236–239
、|pages=157,159
、|pages=461,466–467
。なお、合計ページ数はCS-jaテンプレートでは記入しません。|at=
:ページ番号がない、またはページ番号で指定することが不適切な場合、at引数で指定します。例えば、段落の番号、動画の時間、演劇の幕などを指定できます。
版
|edition=
:出典に複数版がある場合、版を指定します("2"、「改訂」など)。表示では末尾に「版」が自動的に追加されますので、|edition=新訂3
は新訂3版と表示されます。|volume=
:複数巻にわたって出版された出典の場合に指定します。表示では末尾に「巻」が自動的に追加されます。volume引数を指定する代わりにtitle引数に含めることもできます。|issue=
:定期刊行物の場合、号を指定します。表示では末尾に「号」が自動的に追加されます。別名として|number=
を使用することもできます。
外部リンク
|url=
:タイトルに外部リンクを追加します。|chapter-url=
:章名に外部リンクを追加します。|format=
:外部リンク先のファイル形式(PDF、XLSXなど)を指定します。既定でHTMLと仮定されるため、HTML形式の場合は指定しないでください。Help:外部リンクアイコンもあります。この引数はファイル形式を知らせることで、読者が外部リンクを開く代わりにセーブするなどほかの行動をとることができるようにします。なお、(要購読)や(再版)といった内容はこの引数に記載せず、要購読は|subscription=
と|registration=
引数で記述して(登録または購読を必要とする出典の節を参照)、再版などの情報は出典テンプレートの後、</ref>
の前に記述してください。
ネット上のリソース
出典への外部リンクはウェブサイト出典を除き、必須ではありません。ネット上では多くのデジタル図書館があり、それらの図書館には出典として使える著作物が多くあります。
- 外部リンクは要約版ではなく、必ず全文が記載されているリンクにしてください。
- 購読契約を必要とする場合でも検証可能性を満たすものとみなされます。
下記のような外部リンクは張らないでください。
- 出典を出版する許可がないなど、著作権の問題があるウェブサイト
- Amazon.comのような商業サイト(それ以外の選択肢がない場合は除く)
- 作品のレビュー
- Google ブックスのスニペット表示といったかなり短い抜粋しか閲覧できないリンク先はできるだけ回避してください。
特殊キャラクタ
URLはURIスキームで始める必要があります。http://
とhttps://
は全てのウェブブラウザにサポートされていますが、ftp://
、gopher://
、irc://
、ircs://
、mailto:
、news:
はプラグインや外部アプリケーションが必要な場合もあるため、避けるべきとされます。また、IPv6のホスト名は使用できません。
出典テンプレートでURLを指定する引数では特定のキャラクタが入力できず、そのようなキャラクタが含まれている場合は正しく表示できません。これらのキャラクタはパーセントエンコーディングを行うことでURLに入力できるようになります。例えば、スペースは%20
に変換します。URLでよくみられるキャラクタの変換については下記をご参照ください。
Character | space | " | ' | < | > | [ | ] | { | | | } |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Encoding | %20 | %22 | %27 | %3C | %3E | %5B | %5D | %7B | %7C | %7D |
アポストロフィー(')が1個のみの場合は変換する必要がありませんが、複数個連続する場合はイタリックと太字のマークアップとして扱われ、その場合は変換が必要となります。波括弧({と})が1個だけのみの場合も変換する必要がありませんが、複数個連続する場合はテンプレートの参照読み込みとして扱われ、その場合は変換が必要となります。
閲覧日付
|access-date=
:url引数に指定された外部リンクが記事の情報源であると最後に確認された日付を指定します(従って、この引数を指定する場合はurl引数も必ず指定してください)。日付には内部リンクをつけず、ほかの日付関連引数と同じ書式で指定してください。|doi=
引数や書籍出典経由でアクセスする論文など、内容が変わる可能性のない出典には指定する必要がありませんが、商業ウェブサイトのニュース記事(新聞など、物理的媒体に同時に出版された場合でも)には指定してください。なお、access-dateで指定する日付は「リンク切れでないことを確認した日付」だけでなく、「記事の情報源であると確認した日付」でなければなりません(リンク先の内容が変わった場合、記事の情報源にならなくなる可能性があります)。登録利用者はカスタムCSSを利用してaccess-dateを隠すか、小さく表示させることができます(Help:CS1/accessdateをご参照ください)。別名に|accessdate=
があります。
アイコン
URLに特定の拡張子かURIスキームが使われている場合、それに応じて外部リンクアイコンがつけられますが、この機能はテンプレートではなくMediaWikiのCSSで行われます。
ウェブアーカイブ
|archive-url=
と|archive-date=
出典につけられた外部リンクはアクセスできなくなる(リンクが切れる)可能性があります。アーカイブ版がある場合、元のurl引数は変更せず、アーカイブへのリンクを|archive-url=
引数として、アーカイブがなされた日付を|archive-date=
引数として追加してください(この2引数は必ず同時に指定してください)。archive-urlが指定されているのにurlかarchive-dateが指定されていない場合はエラーメッセージが表示されます。また、archive-urlが指定されている場合、タイトルの外部リンクにはarchive-urlが使われ、元のurlは最後に表示されます。下記で例示します。
- Monty Python and Philosophy. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ.
|url-status=
:タイトルに元のurlをつけ、archive-urlを後ろに置きたい場合は|url-status=live
を指定してください。下記で例示します。
- Monty Python and Philosophy. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ.
- 元のURLが他人に購入されてスパムや広告になり、アクセスすることに危険性がある場合、
|url-status=unfit
または|url-status=usurped
を指定して、URLを表示しないことができます。この場合でもurlとarchive-urlの2引数が必要です。
- 元のURLが他人に購入されてスパムや広告になり、アクセスすることに危険性がある場合、
識別子
下記の識別子引数は外部リンクを作成するため、それぞれ1つの識別子しか受け付けません。1つの引数に複数の識別子を指定したり、識別子以外の文字を入力した場合はリンクが正しく生成されません。識別子引数を指定するとき、一般的には変更する可能性のある部分しか指定しません。例えば、|rfc=822
や|pmc=345678
のように指定します。
- arxiv: arXivの識別子。例:
|arxiv=hep-th/9205027
(2007年4月以前の旧式識別子)、|arxiv=0706.0001
(2007年4月から2014年12月までの識別子)、|arxiv=1501.00001
(2015年1月以降の識別子)。".pdf"や".html"などの拡張子は入力しないでください。 - asin: Amazon Standard Identification Number。1桁目が数字の場合は代わりにisbnとして指定してください。この識別子は特定の販売代理店を優遇するため、ほかの識別子がない場合にのみ指定してください。例:
|asin=B00005N5PF
。別名:ASIN。- asin-tld: ASINのトップレベルドメインを指定します。アメリカの場合は指定する必要がなく、それ以外では
ae
,au
,br
,ca
,cn
,de
,es
,fr
,in
,it
,jp
,mx
,nl
,pl
,sa
,se
,sg
,tr
,uk
が使えます。別名:なし。
- asin-tld: ASINのトップレベルドメインを指定します。アメリカの場合は指定する必要がなく、それ以外では
- bibcode: bibcode。天文学のデータシステムに使われます。例:
|bibcode=1974AJ.....79..819H
。別名:なし。 - biorxiv: bioRxivの識別子。URLの末尾にあるDOIにあたる部分を指定します。例えば、https://www.biorxiv.org/content/10.1101/078733v1とhttps://doi.org/10.1101/078733では
10.1101/078733
を、https://doi.org/10.1101/2020.07.24.220400では10.1101/2020.07.24.220400
を指定してください。別名:なし。 - citeseerx: CiteSeerXの識別子。CiteSeerXのURLの末尾にあるピリオド付き数字を指定します。例えば、https://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/summary?doi=10.1.1.176.341では
10.1.1.176.341
を指定してください。別名:なし。 - crid: CiNii Research ID。数字19桁からなる識別子です。例:
|crid=1520854805324911872
。naidやncidとの混同に注意してください。数字以外が入力されているか、長さが正しくない場合はエラーメッセージが表示されます。別名:CRID。 - doi: デジタルオブジェクト識別子(Digital Object Identifier)。例:
|doi=10.1038/news070508-7
。必ず10.
で始まるため、それ以外を指定した場合はエラーメッセージが表示されます。別名:DOI。- Accept-this-as-writtenマークアップを使うことで、通常の書式から逸脱したDOIを受け付けるようになります。
- doi-broken-date: https://doi.orgでDOIを入力しても原文にアクセスできなくなったことを確認した日付。書式はほかの日付引数と同じになるように指定してください。別名:なし。
- eissn: 定期刊行物の電子メディア版用のISSN。ISSNは8桁を指定します。区切り文字なし(
|eissn=15572986
)またはハイフンで区切る(|eissn=1557-2986
)の書式で入力できますが、enダッシュで区切らないでください。別名:EISSN。- Accept-this-as-writtenマークアップを使うことで、通常の書式から逸脱したeISSNを受け付けるようになります。
- hdl: デジタルオブジェクトなどのデジタル情報資源用のHandle System識別子。例:
|hdl=20.1000/100
。別名:HDL。 - isbn: ISBN。例:
isbn=978-0-8126-9593-9
。(Help:ISBNのリンクもご参照ください。)区切りのハイフンは入力しなくてもできますが、入力が推奨されます。書籍に実際に印刷されているISBNを入力してください。13桁のISBN(978または979で始まる)がある場合はそれを優先しますが、書籍に10桁のISBNしか印刷されていない場合はそれを使用します。旧式の9桁SBNが記載されている場合は、sbnを使用してください。10桁のISBNは13桁に変換しないでください(チェックディジットのエラーがおきます)。なお、数字、スペース、ハイフン以外を入力したり(10桁ISBNの10桁目にXを入力した場合を除く)、長さやチェックディジットが正しくない場合はエラーメッセージが表示されます。別名:ISBN。- Accept-this-as-writtenマークアップを使うことで、通常の書式から逸脱したISBNを受け付けるようになります。
- ismn: 国際標準楽譜番号(International Standard Music Number)。例:
|ismn=979-0-9016791-7-7
。識別子の区切りハイフンやスペースは省略できます。作品に実際に印刷されているISMNを入力してください。数字、スペース、ハイフン以外が入力されているか、長さかチェックディジットが正しくない場合はエラーメッセージが表示されます。別名:ISMN。 - issn: International Standard Serial Number。ISSNは8桁を指定します。区切り文字なしまたはハイフンで区切る書式で入力できますが、enダッシュで区切らないでください。例:
|issn=2049-3630
。別名:ISSN。- Accept-this-as-writtenマークアップを使うことで、通常の書式から逸脱したISSNを受け付けるようになります。
- jfm: Jahrbuch über die Fortschritte der Mathematik。指定する値に"JFM"は含めないでください。例:
|jfm=53.0144.01
。別名:JFM。 - jstor: JSTORのリファレンス番号。例:
|jstor=3793107
。別名:JSTOR。 - lccn: アメリカ議会図書館管理番号(Library of Congress Control Number)。先頭にアルファベットがある場合は小文字で入力してください。例:
|lccn=2004042477
。別名:LCCN。 - mr: MathSciNet(旧:Mathematical Reviews)。例:
|mr=630583
。別名:MR。 - naid: NII論文ID。11桁もしくは12桁の識別子です。例:
|naid=500000177898
。ncidやcridとの混同に注意してください。数字以外が入力されているか、長さが正しくない場合はエラーメッセージが表示されます。別名:NAID。 - ncid: NII書誌ID。大文字のアルファベット2文字と数字8桁からなる識別子です。例:
|ncid=BA79996686
。naidやcridとの混同に注意してください。フォーマットが正しくないか、チェックディジットが正しくない場合はエラーメッセージが表示されます。別名:NCID。 - oclc: OCLC番号。例:
|oclc=9355469
。別名:OCLC。 - ol: Open Library識別子。指定する値に"OL"は含めないでください。例:
|ol=7030731M
。別名:OL。 - osti: 科学技術情報局(Office of Scientific and Technical Information)。例:
|osti=4367507
。別名:OSTI。 - pmc: PMC(旧称:PubMed Central)。オープンアクセス・リポジトリ上の論文に与えられた番号です。指定する値に"PMC"は含めないでください。例:
pmc=345678
。なお、pmidとは違う識別子です。別名:PMC。- pmc-embargo-date: pmcの識別子が有効になる日付。未来の日付を指定した場合、pmcへのリンクはその日付まで作成されません。別名:なし。
- pmid: PubMedの識別子。例:
|pmid=17322060
。なお、pmcとは違う識別子です。別名:PMID。 - rfc: Request for Comments。例:
|rfc=3143
。別名:RFC。 - sbn: Standard Book Number。例:
|sbn=356-02201-3
。別名:SBN。- Accept-this-as-writtenマークアップを使うことで、通常の書式から逸脱したSBNを受け付けるようになります。
- ssrn: Social Science Research Network。例:
|ssrn=1900856
。別名:SSRN。 - s2cid: Semantic Scholarのコーパス識別子。例:
|s2cid=37220927
。別名:S2CID。 - zbl: zbMATH。例:
zbl=0472.53010
。zbMATHでの検索結果(例:JFM 35.0387.02
)についてはjfmを用いて|jfm=35.0387.02
のようにしてください。別名:ZBL。
稀なケースですが、標準的な書式から逸脱した識別子や、チェックディジットが合わない識別子が発行されることがあり、それらをそのまま入力するとエラーメッセージが表示されることがあります。そのような場合でもチェックディジットを書き換えないでください。いくつかの識別子(|doi=
、|eissn=
、|isbn=
、|issn=
、|sbn=
)では、エラーメッセージの表示を抑制するために、Accept-this-as-writtenマークアップをサポートしており、|<param>=((<value>))
のように入力することでエラーチェックを無効化できます。エラーメッセージが表示される原因が第三者による誤記であった場合は、エラーチェックを無効化するのではなく、正しい識別子の値に修正してください。
いくつかの識別子については、|<param>-access=
の形式の引数でアクセスレベルを明記することができます。
{{cite journal2}}において|url=
や|title-link=
を指定しなかった場合、いくつかの(無料のリソースを提供する)識別子は自動的にタイトルにリンクを作ります。この挙動は|title-link=
に特定のキーワードを指定することで変更でき、識別子の種類を明示的に指定したり(|title-link=pmc
あるいは|title-link=doi
)、自動リンク化を無効化(|title-link=none
)できます。
識別子によって生成されるリンクと同一のURLを|url=
で指定する必要はありません。
既定でサポートされている識別子のほか、下記の引数で識別子を定義することができます。
- id: 既定でサポートされていない一意識別子を指定します。内部リンクか外部リンク用テンプレートを指定できます。例えば、
|id=NCJ 122967
を指定することで出典の終わりに"NCJ 122967"が表示され、|id={{NCJ|122967}}
のようにテンプレートを使用することでNCJ 122967を表示することができます。
登録または購読を必要とする出典
登録や購読が必要なウェブサイト出典はウィキペディアでは検証可能性の方針に符合するとされています。出典の外部リンクのアクセス制限を引数で明示することが推奨されます。
アクセスレベルは下記の4つがあります。
free
:だれでも無料で全文を閲覧できますregistration
:出典の閲覧に無料登録を必要としますlimited
:無料登録のほかにフリーアクセスへの制限があります(例えば、1日に読める記事数の制限)subscription
:有料購読が必要
同じ出典でも外部リンクごとにアクセスレベルが違う可能性があるため、これらの値はリンクごとに指定されます。
|url=
のアクセスレベル
|url=
で指定された外部リンクは無料で閲覧できると仮定されます。そうでない場合は下記のように指定してください。
|url-access=subscription
|url-access=registration
|url-access=limited
識別子のアクセスレベル
|doi=
などの識別子により追加される外部リンクは既定でフリーアクセスの全文を提供するとは限りません。フリーアクセスの全文を提供する場合、|doi-access=free
のようにアクセスレベルを指定することができます。具体的には下記の識別子のアクセスレベル引数が使えます。
|bibcode=
-|bibcode-access=free
|doi=
-|doi-access=free
|hdl=
-|hdl-access=free
|jstor=
-|jstor-access=free
|ol=
-|ol-access=free
|osti=
-|osti-access=free
一部の識別子(|arxiv=
、|biorxiv=
、|citeseerx=
、|pmc=
、|rfc=
、|ssrn=
)は常にフリーアクセスの全文へのリンクを提供します。その場合、出典テンプレートが自動的にアクセスレベルを示します。
引用文
|quote=
:出典からの引用文を指定します。表示では引用符でくくられます。quote引数が指定された場合、出典の終止符(既定ではピリオド(.)である)が表示されないため、quote引数に終止符を含める必要があります。
アンカー
表示オプション
これらの引数はよく使われるものではありませんが、ほかの出典表記形式と表示を合わせるために使用することができます。
- mode:この引数はCS-jaテンプレートにおいてはCS1テンプレート・CS2テンプレートと異なる意味を持ちます。
|mode=cs-ja2
もしくは|mode=ja2
を指定した場合、日付が丸括弧でくくられた上で著者の直後に表示されるようになります。この形式はハーバード方式による姓年参照を行うのに向いています。mode引数を省略するか、|mode=cs-ja1
もしくは|mode=ja1
を指定した場合、従来のCite系テンプレートの和書モードと同様に、日付はタイトルより後ろに表示されます。 - author-mask:1人目の著者名の表示をemダッシュまたは特定の文字列に変更します。author-maskに数字を指定した場合はemダッシュの長さを意味しますが、文字列を指定した場合は著者名ではなくその文字列を表示します。メタデータでは実際の著者名のままなので、author-mask引数を指定しても著者名の引数は省略できません。一般的には著者名順で文献情報を表示する場合に使われますが、
{{reflist}}
や<references />
などで生成される文献情報では文献の順番が保証されないため、author-maskの引数を使わないでください。editor-maskとtranslator-maskで編者名と翻訳者名を表示でき、2人目以降は|authorn-mask=
の引数を指定します。 - display-authors:表示される著者の人数を指定します。既定では全ての著者が表示されますが、例えば
|display-authors=2
を指定した場合、1人目と2人目の著者しか表示しません。引数の別名にdisplayauthorsがあります。 - display-editors:表示される編者の人数を指定します。既定では全ての編者が表示されますが、例えば
|display-editors=2
を指定した場合、1人目と2人目の編者しか表示しません。引数の別名にdisplayeditorsがあります。
印刷用バージョンでの表示
普通に閲覧するとき、CS-jaテンプレートは出典の題名に外部リンクをつけますが、印刷用バージョンではURLがそのまま印刷され、外部リンクアイコンは印刷されません。
CS-jaテンプレートに含まれない要素
出典に関する全ての情報がCS1テンプレートに含まれるわけではありません。含まれない情報の例としては下記があります。
- 出典の総ページ数
- 出典を所蔵する図書館の名前
よくある問題
|access-date=
が表示されません。|url=
が指定されていない場合、|access-date=
は意味を持たないため表示されません。- タイトルの前にURLがそのまま表示されています。
|title=
引数に改行や使用できない記号が含まれている場合、リンクは正常に生成されません。詳しくは外部リンクの節をご参照ください。- タイトルが赤リンクになっていますが、内部リンク先は存在するはずです。
|url=
が指定されている場合、タイトルにウィキリンクをつけることはできません。- URLがリンクされず括弧内で表示されています。
- MediaWikiがURLをそうであると認識するには、URLにURIスキームを含める必要があります。例えば、
www.example.org
ではなくhttps://www.example.org
を入力してください。 - 引数が途中までしか表示されません。
- 引数にパイプ(
|
)を含むと、その引数はパイプのところで途切れてしまいます。{{!}}
を使用してください。 - テンプレートのマークアップが表示されています。
- 何らかの引数で[[が使われているが、それに対応する]]がありません。
- 著者名が外部リンクアイコンと括弧つきで表示されています。
|author-link=
にはウィキペディアの記事をリンク先として想定しており、外部リンクは指定できません。- 複数の著者や編者名を指定しましたが、上手く表示されません。
- 著者名と編者名の引数は順番で使わなければなりません。例えば、
|last=
も|last1=
指定されなかった場合、|last2=
も表示されません。 |page=
、|pages=
または|at=
が表示されません。- これらの3引数は同時に指定できません。1つだけ指定してください。