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Interlisp

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Interlisp(大文字/小文字の組み合わせは様々見られる)は、プログラミング言語LISPの一種であり、Bolt, Beranek and Newman(BBN)で1967年に開発された。当初、BBN LISP というPDP-1上のLISPの後継として開発されたものである。最初のバージョン Interlisp-10PDP-10上で動作した。Danny Bobrow が BBN からパロアルト研究所に移った際、彼は Interlisp をパロアルト研究所にもたらし、スタンフォード大学を中心とする人工知能研究者らに広まっていった。

採用

パロアルト研究所で採用されると、改良版 Interlisp-D が Xerox 1108 や 1186 といったLISPマシンに採用された。Interlisp で特筆すべきは、プログラミング環境に対話型開発ツールを統合したことであり、デバッガ、簡単な間違いを自動訂正するツール(DWIM - "do what I mean")、解析ツールなどが統合されていた。

適応

後に移植性を高めるため、"Interlisp virtual machine" と呼ばれる仮想機械が定義された。

1982年、その仮想機械はVAX上のBSDに移植され、Interlisp-VAX となった。

1987年ゼロックスのチーム(Xerox AI Systems)がサン・マイクロシステムズSPARC 4 アーキテクチャ上に Interlisp を移植した。同年、ゼロックス社の中でも赤字部門だった XAIS はスピンオフされ Envos 社となったが、すぐに倒産した。

1992年ACM ソフトウェアシステム賞が Interlisp の先駆的功績に対して与えられた。受賞者は、Daniel G. Bobrow、Richard R. Burton、L. Peter Deutsch、Ronald M. Kaplan、Larry Masinter、Warren Teitelman。

参考文献

  • Warren Teitelman et al., Interlisp Reference Manual (Xerox tech report, 1974)
  • J Strother Moore, The Interlisp Virtual Machine Specification (Xerox tech report, 1976)

外部リンク