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3位決定戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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3位決定戦(3いけっていせん)とは、主に4チーム以上が参加するトーナメント方式の競技において行われる試合で、3位とそれ以下を決める順位決定戦である。

英語ではthird-place play off(サード・プレイス・プレーオフ)、またはbronze medal game(ブロンズ・メダル・ゲーム)という。

概要

決勝進出者が2チーム(2名)決定した後に、決勝進出者の次点者が複数あり、その次点者間の成績が客観的に優劣を付けられない場合に行う3位を決定するための試合。

主にトーナメントにおいて準決勝で敗れた者同士で行われる試合、またはリーグ戦予選グループが2つの場合のグループリーグの2位チーム同士で行う試合で、勝った方が3位となる。

通常は3位に相当する1チーム(1名)を決めるが、特殊な例としてはオリンピック柔道競技のように準々決勝以降の敗退者間による敗者復活変則トーナメントを行い、3位に相当する2チーム(2名)を決めるものもある。この場合に3位決定戦の敗者は5位となる。

3位決定戦は、準決勝で一度敗れたチーム同士の「3位‐4位決定戦」であり、ここでの勝利によって「4番目以内」という評価から「明確な3番目」に昇格して評価される意味を持つ。3位を決定する必要が無い場合や、準決勝敗退者両者を、またはグループリーグ2位両者を3位とする場合には3位決定戦は行われない。


トーナメント方式の競技の場合に、決勝戦に勝ち残った2チームの優劣(順位付け)は当該2チームの直接対決で決まり、「決勝戦勝者=1位」、「決勝戦敗者=2位」となる。ここで更に3位を決定する必要がある際に、準決勝で敗退した2チームは当該チーム同士の直接対決が無いためどちらが優れているのかを客観的に判断するのは不可能である。そのため準決勝敗退2チーム(決勝進出者の次点者2チーム)間の優劣を決定するために3位決定戦を行う。例えば全国大会出場枠3つをかけたA県での予選トーナメント大会において、決勝戦進出の2チームを選出した後に3番目のチームを決める際に、準決勝で敗退した2チーム間で3位決定戦を行うで。

一般に3位決定戦の重要度は、この試合に勝つことによるインセンティブ(報酬)の大きさと比例する。3位になることにより、次に進出する上位の大会に出場できる場合、次回開催時の出場権やシード権が得られる場合、1チームにしか与えられない銅メダルが付与される場合等は重要度が増す。重要度が低い場合は、その大会における3位決定戦不要論が出る場合もあり、廃止になる場合もある。

一方で3位を決めるということは自動的に4位を決めるということである。4チームによるトーナメントにおける3位決定戦は最下位決定戦でもあり、こちらも重要度が増す場合がある。

3位決定戦が行われている大会

敗者が3位となる3位決定戦

この場合勝者が決勝進出となる場合が多い。

  • ステップラダー方式。仮の2位と3位の選手が対戦する。
  • ページシステムトーナメント。準決勝の結果による。第1試合(1位対2位)の敗者と、第2試合(3位対4位)の勝者が対戦する。

2つのグループの準成績優秀者同士で行われる3位決定戦

過去に3位決定戦が行われていた大会

関連項目