Computer Based Testing
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Computer Based Testing(CBT) とは試験における工程を全てコンピュータ上で行う事、およびそれを行うサービスの事である。
1986年に教育試験サービス(ETS)による大学生の能力別クラス編成用のテストに於いて使用された事例が最初とされている[1]。現在では、アメリカの医師国家試験やイギリスの運転免許試験のような公的な試験、 日本では医学部、歯学部、獣医学部、薬学部6年制課程の学生の実務実習前の学力テスト他[2]、CCNAのようなベンダー資格などさまざまな分野で使用されている。
手法
CBTでは、受験者はコンピュータによってディスプレイに表示される問題に対してマウスやキーボードを用いて解答する。
CBTでは、従来のテストに比べて問題配布や答案回収の手間を軽減させることができるため、比較的自由に受検場所や日時を自由に選択することができる[3]。また、文章に限らず動画、音声を使用した問題を作成できるなどの利点がある。
CBTの形態の多くはコンピュータネットワークを利用した検定試験や資格試験であり、特にそれらの事に限定したCBTを意味する NBT(Network Based Testing)、IBT(Internet Based Testing)、WBT(Web Based Testing)といった用語も存在する。
現在CBTシステムを使用しているテスト
国家試験
公的検定試験
- 日本商工会議所主催の試験
- 日商簿記検定(2級〜3級、初級)
- 日商PC検定試験
- 日商プログラミング検定
- 日商ビジネス英語検定
- 中央職業能力開発協会の認定試験
- コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)
- 文部科学省後援の検定試験
- 情報検定(J検)情報活用試験(従来のペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 情報検定(J検)情報システム試験(従来のペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 情報検定(J検)情報デザイン試験(CBT方式のみ実施)
- ビジネス能力検定ジョブパス(1級はCBT方式のみ実施。2級および3級はペーパー方式も従来通り実施する)
- 実用英語技能検定(準1級~3級のみ。ペーパー方式も従来通り実施する)
- 家庭料理技能検定(ペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 統計検定
- 経済産業省後援の検定試験
民間検定試験
- パソコン検定(P検)
- 日本漢字能力検定(2~7級)
- マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
- Microsoft Office Specialist(MOS)
- 日経TEST(ペーパーテストと併用)
- ドットコムマスター(Basic・シングルスター・ダブルスターのみ)
- シスコ技術者認定
- CAD利用技術者試験(2級/基礎)
- 3Dプリンター活用技術検定
- 考古検定 2012年より。最上級を除く。
- PHP技術者認定機構初級試験、上級試験
- Excel表計算処理技能認定試験
- くるまマイスター検定
脚注
- ^ http://www.med.kitasato-u.ac.jp/news/271/271_2.html
- ^ 旺文社螢雪時代2011年4月号より
- ^ ただし、試験の信頼性を保つためには、問題の流出や替え玉などの不正を防止するための仕組みが必要である。
- ^ a b “情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)”. 情報処理推進機構. 2021年1月7日閲覧。
- ^ 運行管理者試験センター・試験概要
関連項目
- Computer Based Training - 略語は同じCBTだが意味が異なる。
- Computer-adaptive testing
- インターネット入試
- OSCE - 医学部、歯学部、獣医学部、薬学部6年制課程の学生が臨床実習に上がる前に、CBTともに合格が義務付けられているテスト