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Advanced Host Controller Interface

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Advanced Host Controller Interface (AHCI) とは、インテルが策定したシリアルATA (SATA) ホストバスアダプタインターフェース仕様である。

AHCIではホストシステムのストレージデバイスシステムメモリ間でのデータ交換などについて定義されている。これにより、システムの設計、開発者の負担を減らすことができ、また、NCQホットスワップなどの高度な機能が利用できるようになる。AHCIはあくまで(シリアルATAを扱う)ホストコントローラー自体の規格であり、シリアルATAの通信規格とは別のものである。

2018年6月現在、規格の最新のバージョンは1.3.1である。

モード

2011年現在市場に出回っている多くのシリアルATAコントローラーは、IDEエミュレーションモード、AHCIモード、コントローラーメーカー独自のRAIDモードなどを持つが、インテルは(それら複数のモード内から選択できるのであれば)RAIDモードの使用を推奨している。これは、RAIDの動作を実現するために内部ではAHCIが有効になっている場合が大半であり、一番柔軟な動作が可能だからである。また、最新チップセット以外においてインテル製シリアルATAドライバーの最新版を使用する際には、RAIDモードに設定してからインストール作業を行う必要がある。すなわちAHCIは、RAIDモードを有しない低機能な古いチップセット(に内包されているシリアルATAコントローラー)へは適用外である。

IDEエミュレーションモードは、例えばオペレーティングシステム側がシリアルATAに対応しておらず、シリアルATA接続のハードディスクドライブを認識しない場合や、記録型光学ドライブの書き込み安定性の向上を目的に使用される。

対応するオペレーティングシステム

Windows VistaLinuxカーネル2.6.19、FreeBSD 8.0[1]OpenBSD 4.1、NetBSD 4.0、Mac OS XSolaris 10などでサポートされるようになった。実際に使用するにはAHCIシリアルATAコントローラー[2]に加えて、左記に挙げたものないしはより新しいオペレーティングシステムと、AHCIのデバイスドライバが必要となる。

脚注

  1. ^ https://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ahci(4)
  2. ^ インテルの場合、多くはI/O コントローラー・ハブ (ICH) に内蔵(内包)される

関連項目

外部リンク