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Systems Network Architecture

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Systems Network Architecture ( SNA ) は1974年に作られた IBMコンピュータ・ネットワーク製品である。コンピュータとその資源を結ぶ、完全な w:protocol stack である。SNA はプロトコルの体系であり、自身そのものにプログラムは含まない。SNA の実装については、様々な形のコミュニケーションパッケージが出ており、最も有名なものは、メインフレーム環境において SNA communcations を実現する VTAM である。SNA は、政府の機関、銀行金融機関トランザクションネットワークに、2005年現在も使われている。IBM は2005年現在も SNA のサポートを続けている。が、SNA にとって最も基本的なハードウェアのひとつである 3745/3746 コミュニケーションコントローラーは市場から去っていった。2010 以来、3745/3746 への IBM のサポートもやがて終了するであろう。その結果として、SNA を使って構築されているネットワークは、TCP/IP へと置き換えられていくだろう。

利点と不利点

SNA はアプリケーションプログラムからリンクコントロールを除去した。その機能を、ネットワークコントロール専用のプログラムへ移した。このことは、以下に記す利点と不利点を生んだ。

利点

  • テレコミュニケーションネットワークにおける問題の局地化が容易になった。これは、コミュニケーションリンクに関わるソフトウェアの量が、相対的に少なくなったからである。
  • アプリケーションプログラムにコミュニケーションに関する機能を付け加えることが容易になった。ソフトウェアタイマーやプロセッサーへの割込みを要求する手に負えないリンクコントロールの部分をシステムソフトウェアや NCP へ移したからである。

不利点

  • SNA ではないネットワークへの接続が困難なこと。SNA の「現在のバージョン」でサポートされないコミュニケーションの仕組みを持つアプリケーションは、困難に直面した。IBM が w:X.25 を SNA のサポートに含める前は、X.25 ネットワークへの接続は困難であった。X.25 と SNA プロトコルのコンバージョンは、NCP ソフトウェアの修正または外部にプロトコルコンバーターを設置することによって可能となった。
  • 一見して、SNA ネットワークは、TCP/IP ネットワークと比較して非常に高価なものとして登場した。小さなネットワークにとっては、それは本当に高価なものだった。しかし成長していく大きなネットワークの複合体にとっては、SNA ストラクチャーは安価なネットワークパスを提供するものだった。

論理ユニットタイプ ( Logical Unit Types )

SNA は、様々な種類のデバイスを、各々 a Logical Unit grouping として同定する。LU0 は定義されていないデバイスまたはユーザーが自身で定義したプロトコルを意味する。LU1 はプリンターを意味する。LU2 はダム端末を意味する。LU3 は3270プロトコルを用いるプリンターを意味する。LU4 はバッチ端末を意味する。LU5 は定義されたことがない。LU6 は2つのアプリケーション間のプロトコルを意味する。LU7 は 5250 端末を用いたセッションのために用意されている。使われる最初の LU は、LU1 と LU2、そして w:LU6.2 である( LU6.2 は、アプリケーションとアプリケーションの会話のための進歩したプロトコルである)。

関連項目

外部リンク