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TRAPPIST-1c

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TRAPPIST-1c
TRAPPIST-1bとTRAPPIST-1cが同時にトランジットを起こす想像図[1]
TRAPPIST-1bとTRAPPIST-1cが同時にトランジットを起こす想像図[1]
星座 みずがめ座
分類 太陽系外惑星
岩石惑星
軌道の種類 周回軌道
発見
発見年 2016年[2]
発見者 TRAPPIST望遠鏡
発見方法 トランジット法
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.01522 ± 0.00055 au[3]
離心率 (e) 0 (flxed)[3]
公転周期 (P) 2.421848 ± 0.000028 [3]
軌道傾斜角 (i) 89.50 ± 0.31°[3]
TRAPPIST-1の惑星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  23h 06m 29.283s[4]
赤緯 (Dec, δ) −05° 02′ 28.59″[4]
赤方偏移 -0.000188 ± 0.000010[4]
視線速度 (Rv) -56.3 ± 3 km/s[4]
固有運動 (μ) 赤経: 922.1 ± 1.8 ミリ秒/[4]
赤緯: -471.9 ± 1.8 ミリ秒/年[4]
年周視差 (π) 82.58 ± 2.58 ミリ秒/年[4]
距離 39.4 ± 1.3 光年
(12.1 ± 0.4 パーセク[2])
物理的性質
直径 1万 3400km
半径 1.049 ± 0.050 RE[3]
表面積 5.612×108 km2
体積 1.25×1012 km3
質量 1.15 ME (推測)[5]
表面温度 342 ± 8 K(アルベドが0.00の場合)[3]
242 ± 6 K(アルベドが0.75の場合)[3]
年齢 >5億年[3]
大気圧 不明
他のカタログでの名称
2MASS J23062928-0502285 c
Template (ノート 解説) ■Project

TRAPPIST-1c地球から見てみずがめ座の方向に39.4光年離れた位置にある赤色矮星TRAPPIST-1公転している太陽系外惑星である。2016年TRAPPIST望遠鏡によってトランジット法で発見された[6]

特徴

大きさの比較
地球 TRAPPIST-1c
地球 Exoplanet

TRAPPIST-1bは地球の1.049倍の大きさを持つ岩石惑星とされている。主星からの距離は地球からまでの約6倍しかない0.01522au(約228万km)で、わずか2日半で公転している。しかし、主星TRAPPIST-1が木星クラスという非常に小型な恒星のため、アルベドを0と仮定しても342K(69℃)にしかならない。仮にアルベドを0.75と仮定すると242K(-31℃)になる。

大気

2016年5月4日、TRAPPIST-1cはその内側を公転するTRAPPIST-1bと共に同時にトランジット(恒星面通過)を起こした。その様子はハッブル宇宙望遠鏡によって観測され、大気成分の分析を試みた。その結果、詳細な大気成分は判明しなかったが、少なくともガス惑星のような水素などで満たされた大気ではないと判明した[7][8]

出典

関連項目