Intel Math Kernel Library
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開発元 | インテル |
---|---|
初版 | 2003年5月9日 |
最新版 |
11.3 update 3
/ 2016年5月5日[1] |
対応OS | Windows、Linux、OS X |
種別 | ライブラリ、フレームワーク |
ライセンス |
プロプライエタリ フリーウェア[2] |
公式サイト |
Intel MKL Free licenses |
Intel Math Kernel Library (Intel MKL) とは、インテルが開発している、科学・工学・金融アプリケーション向けに提供される最適化(高速化)された数学ルーチンを含むライブラリである。提供される中心的な数学関数にはBLAS、LAPACK、ScaLAPACK、スパースソルバー(疎行列)、FFT、ベクトル演算が含まれている。ライブラリはインテルプロセッサならびに互換プロセッサをサポートしており、Windows、Linux、OS Xの各オペレーティングシステムで利用可能である[3]。
歴史
インテルは2003年5月9日にMath Kernel Libraryを公開し[4]、それをblas.libと名づけた。ロシアと米国に存在する開発グループが開発を行った。ライブラリはスタンドアローンとバンドルされたバージョンの双方が存在する。
2015年8月31日より、コミュニティライセンスが作られ無償で利用できるようになった[2]。
互換インターフェイス
MKLにはFFTWおよびLAPACKと互換性のあるインターフェイスを持った関数群が実装されている。
批判
インテルはインテルのプロセッサと非インテルのプロセッサ上でオープンソースのライブラリやAMDのライブラリよりもパフォーマンスが優位であるとの主張を実証するため、ベンチマークを公開した。にもかかわらず64ビットバージョンのMKLは非インテルプロセッサでの最適化があまりなされていないとの批判が根強い。関連する議論は英語版ウィキペディアの記事"criticism of Intel C++ compiler"を参照のこと。
関連項目
- Intel Software Network(サポートと議論用フォーラムがある。)
- 数値解析ソフトウェア
- Intel C++ Compiler
- Intel Parallel Studio
- Intel Threading Building Blocks
- Intel Integrated Performance Primitives
脚注
- ^ Intel® MKL 11.3 Bug Fixes list | Intel® Developer Zone
- ^ a b No Cost Options for Intel Math Kernel Library (MKL), Support Yourself, Royalty-Free | Intel® Developer Zone
- ^ Intel MKL 11.2 System Requirements | Intel® Developer Zone
- ^ “Intel launches library tool for developers.(Intel Math Kernel Library 6.0 )(Brief Article)”. Telecomworldwire. (2003年5月9日) 2009年11月29日閲覧。