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Scikit-learn

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scikit-learn (正式には scikits.learn) はPythonオープンソース機械学習ライブラリ[1]である。サポートベクターマシンランダムフォレストGradient Boostingk近傍法DBSCANなどを含む様々な分類回帰クラスタリングアルゴリズムを備えており、Pythonの数値計算ライブラリのNumPySciPyとやり取りするよう設計されている。

概要

Scikit-learnプロジェクトはDavid CournapeauによるGoogle Summer of Codeプロジェクト、scikits.learnとして始まった。名前は「Scikit」 (SciPy Toolkit) つまり独立して開発・配布されるScipyのサードパーティ拡張であることを示している[2] 。オリジナルのコードベースは他の開発者に後に書き換えられた。様々なScipy Toolkitのうち、scikit-learnとscikit-imageは2012年11月に「well-mantained and popular (よくメンテナンスされており、広く使われている)」と評されている[3]

2015年以降、scikit-learnは活発に開発されており、INRIATelcom ParisTech、そして (Google Summer of Codeを通して) 部分的に[[Google]]の援助を受けている[4] 。Evernoteはscikit-learnを使用しており、ライブラリのナイーブベイズ分類器でユーザーの投稿から食べ物のレシピであるものを判別している[5] 。またMendeleyはscikit-learnのSGD回帰アルゴリズムを用いて推薦システムを構築している[6]

scikit-learnのAPIは、wiseRFと呼ばれる非フリーランダムフォレスト実装を提供するwise.io に採用されている[7][8] 。wise.ioのビジネスパートナーであるContinuum IOは、データスループットがscikit-learn実装の7.5倍に上昇したと述べている[9] 。これを受けてscikit-learnの開発者らはメモリ使用以外の部分で、wise.ioに並ぶよう実装を最適化したと主張している[10]

実装

scikit-learnは大部分がPythonで書かれている。いくつかのコアアルゴリズムは性能向上のためCythonで書かれている。サポートベクターマシンLIBSVMをラップするCythonで 実装されておりロジスティック回帰や線型サポートベクターマシンはLIBLINEARの同様なラッパーで実装されている。

関連項目

  • mlpy
  • Orange
  • NLTK

参照

  1. ^ Fabian Pedregosa; Gaël Varoquaux; Alexandre Gramfort; Vincent Michel; Bertrand Thirion; Olivier Grisel; Mathieu Blondel; Peter Prettenhofer; Ron Weiss; Vincent Dubourg; Jake Vanderplas; Alexandre Passos; David Cournapeau (2011).
  2. ^ Dreijer, Janto. "scikit-learn". 
  3. ^ Eli Bressert (2012).
  4. ^ "About Us". http://scikit-learn.org.
  5. ^ Mark Ayzenshtat (22 January 2013).
  6. ^ Mark Levy (2013).
  7. ^ "wiserf". wise.io.
  8. ^ Buitinck, Lars, Gilles Louppe, Mathieu Blondel, Fabian Pedregosa, Andreas Mueller, Olivier Grisel, Vlad Niculae et al. (2013).
  9. ^ Joseph W. Richards (27 November 2012). "wiseRF Use Cases and Benchmarks".
  10. ^ Gaël Varoquaux (8 August 2013).

外部リンク