コンテンツにスキップ

Advanced Host Controller Interface

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。219.106.186.252 (会話) による 2015年5月25日 (月) 14:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (モード)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Advanced Host Controller Interface (AHCI)とは、インテルが策定したシリアルATA (SATA)ホストバスアダプタインターフェース仕様である。

AHCIではホストシステムのストレージデバイスシステムメモリ間でのデータ交換などについて定義されている。 これにより、システムの設計、開発者の負担を減らすことができ、また、NCQホットスワップなどの高度な機能が利用できるようになる。 AHCIはあくまでシリアルATAを扱うホストコントローラーの規格であり、シリアルATAの規格とは別のものである。

最新の規格は2008年に策定されたv1.3である。

モード

2011年現在市場に出回っている多くのシリアルATAコントローラーは、IDEエミュレーションモード、AHCIモード、コントローラーメーカー独自のRAIDモードなどを持つが、インテルは(それら複数のモード内から選択できるのであれば)RAIDモードの使用を推奨している。これは、RAIDの動作を実現するために内部ではAHCIが有効になっている場合が大半であり、一番柔軟な動作が可能だからである。また、最新チップセット以外においてインテル製シリアルATAドライバーの最新版を使用する際には、RAIDモードに設定してからインストール作業を行う必要がある。

IDEエミュレーションモードは、例えばオペレーティングシステム側がシリアルATAに対応しておらず、シリアルATA接続のハードディスクドライブを認識しない場合や、記録型光学ドライブの書き込み安定性の向上を目的に使用される。

対応するオペレーティングシステム

Windows VistaLinuxカーネル2.6.19、OpenBSD 4.1、Mac OS XSolaris 10などでサポートされるようになった。実際に使用するにはAHCIシリアルATAコントローラー[1]に加えて、左記に挙げたものないしはより新しいオペレーティングシステムと、AHCIのデバイスドライバが必要となる。

脚注

  1. ^ インテルの場合、多くはI/O コントローラー・ハブ(ICH)に内蔵(内包)される

関連項目

外部リンク