コンテンツにスキップ

井原裕 (精神科医)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Psychotic Blue (会話 | 投稿記録) による 2015年4月22日 (水) 08:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (*現象学 *人間学を追加)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

井原 裕
(いはら ひろし)
生誕 井原 裕
(いはら ひろし)
1962年生まれ
日本の旗 日本神奈川県鎌倉市
居住 日本の旗 日本
イギリスの旗 イギリス
国籍 日本の旗 日本
研究分野 精神医学
精神病理学
司法精神医学
精神療法
研究機関 東北大学医学部
自治医科大学大学院医学研究科
イギリスの旗 ケンブリッジ大学大学院
順天堂大学医学部
獨協医科大学医学部
出身校 東北大学医学部医学科
自治医科大学大学院医学研究科
博士(医学)自治医科大学1994年
イギリスの旗 ケンブリッジ大学大学院
Ph.D.ケンブリッジ大学2001年
影響を
受けた人物
島崎敏樹
宮本忠雄
ジャーマン・ベリオス
主な受賞歴 精神科治療学賞優秀賞1995年
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

井原 裕(いはら ひろし、1962年 - )は、日本医学者精神科医。専門は精神病理学司法精神医学精神療法獨協医科大学医学部教授博士(医学)Ph.D.[1]

来歴

人物

宮本忠雄の処女作『精神分裂病の世界』(紀伊國屋書店・1977年)に引かれて精神医学を志した。後に自治医科大学で直接宮本に師事し、精神病理学を学んだ[3]。その後ケンブリッジ大学大学院に留学し、ジャーマン・ベリオス博士のもとで研鑽を積んだ。論文 “Dysexecutive Syndrome in Clinical Psychiatry”(Department of Psychiatry, University of Cambridge)でPh.D. 取得。刑事・民事の精神鑑定を数多く行っている[4]精神療法的接近を心掛けており、薬に頼りきりではない精神科臨床を実践している。

受賞歴

論文『精神科臨床における法と倫理の峻別—法的パターナリズムと官僚主義』により受賞[4]

学会

著書

単著

  • 『精神科医島崎敏樹—人間の学の誕生』東信堂、2006年。ISBN 9784887137172 
  • 『激励禁忌神話の終焉』日本評論社、2009年。ISBN 9784535983144 
  • 『精神鑑定の乱用』金剛出版、2010年。ISBN 9784772411202 
  • 『精神科臨床はどこへいく』日本評論社、2011年。ISBN 9784535904262 
  • 『思春期の精神科面接ライブ—こころの診察室から』星和書店、2012年。ISBN 9784791108008 
  • 『プライマリケアの精神医学—15症例、その判断と対応』中外医学社、2013年。ISBN 9784498129603 
  • 『生活習慣病としてのうつ病』弘文堂、2013年。ISBN 9784335651571 

共編著

共著

論文

  • 「「選択的注意」の精神病理学的検討—知覚・分裂病・心身問題―」『臨床精神病理』第13巻第3号、1992年、237-246頁。 
  • 「境界例の臨床と尾崎豊」『精神科治療学』第19巻第2号、2004年。 
  • 「神経症・人格障害圏における診断の謙抑」『精神科治療学』第19巻第3号、2004年、391-394頁。 
  • 「精神科臨床における法と倫理の峻別—法的パターナリズムと官僚主義」『精神科治療学』第19巻第4号、2004年、489-497頁。 
  • 「精神科治療:私の小工夫 自己嫌悪への耽溺—境界例における行動化への裏面」『精神科治療学』第19巻第5号、2004年。 
  • 「境界例の陥穽と治療の終了」『精神科治療学』第19巻第10号、2004年、1266-1269頁。 
  • 「精神科医のアイデンティティとしての精神療法—卒後教育における実践性と公共性」『臨床精神病理』第27巻第2号、2006年、128-136頁。 
  • 「都市型臨床の時代(1)—治療文化のフロンティア」『こころの科学』第129号、2006年、94-100頁。 
  • 「思春期の精神療法」『臨床精神医学』第36巻第5号、2007年、499-503頁。 
  • 「パーソナリティ障害の責任能力」『精神科』第12巻第2号、2008年、113-118頁。 
  • 「感情障害と精神鑑定」『精神科』第14巻第3号、2009年、196-201頁。 
  • 「うつ病臨床における「えせ契約」(Bogus contract)について」『精神神経学雑誌』第112巻第11号、2010年、1084-1090頁。 
  • 「うつ病—入院看護を捉えなおす」『精神看護』第16巻第4号、2013年、20-27頁。 
  • Dysexecutive Syndrome in Clinical Psychiatry. Department of Psychiatry, University of Cambridge. (2001). 

出典

  1. ^ a b 井原裕 (2009) 巻末
  2. ^ H. Ihara. “Dysexecutive syndrome in clinical psychiatry”. Department of Psychiatry, University of Cambridge. 2013年6月18日閲覧。
  3. ^ 井原裕 (2009) p.246
  4. ^ a b 井原裕 (2006) 巻末

参考文献

関連人物

関連項目

外部リンク

公式
記事