Java Runtime Environment
Java Runtime Environment(Java実行環境、JRE)とは、コンピュータシステム上でJavaアプリケーションを動かせるようにするオラクルによるソフトウェア群である。
概要
このソフトウェア群はJava仮想マシン (JVM) とアプリケーションプログラミングインタフェース (API) から成り立っている。APIは標準Javaクラスライブラリのセットを提供する。仮想マシンとAPIは互いに互換性がなければならず、それゆえJREとして共にバンドルされている。これは仮想マシンがプロセッサであり、APIがユーザインタフェースであるような仮想的なコンピュータと考えることができる。
デスクトップマシンではJREがなければJavaアプリケーションを動かすことができない。現在のJREのバージョンではJava Web Startも同梱されている。インストール時にMozilla Firefox、Opera、Internet ExplorerなどのウェブブラウザにJava Plug-inをインストールするか聞いてくる。これはブラウザでJavaアプレットを動かし、Java Web Start対応Javaアプリケーションを起動できるようにするために必要なものであり、単純にFlashをブラウザ上で直接実行したり、ブラウザ外部のメディアプレーヤーを起動したりといったのと同じプラグインの一種である。JREのアップデートには、旧バージョンを削除しないものがあった。複数のバージョンが混在している場合、セキュリティに問題がある旧バージョンを手動で削除するよう呼びかけている。[1]
JREはJavaアプリケーション開発に必要なJavaコンパイラが入っているJava Development Kit(Java開発キット, JDK, Java SDK)にも同梱されている。
普及率
Java実行環境の普及率は、2011年8月31日現在、RIAStats.com によると以下の通り[2]。
バージョン | RIAStats.comの調査 | RIAStats.comの調査 (MacOSXのみ) |
---|---|---|
未インストール | 35.74% | 28.12% |
1.4 | 0.99% | |
5.0 | 4.36% | 9.98% |
6.0 | 58.71% | 61.89% |
7.0 | 0.18% |
関連項目
- Java
- Javaプラットフォーム
- Java仮想マシン (JVM)
- Java Development Kit(JDK、Java 開発キット)