SQL Server Express
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開発元 | マイクロソフト |
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初版 | 2005 - 2005年12月15日 |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | RDBMS |
ライセンス | Microsoft EULA |
公式サイト | www.microsoft.com/japan/sql/editions/express |
Microsoft SQL Server Express は Microsoft SQL Server の無償で提供されているエディションである。
特徴
SQL Server Express は MSDE (Microsoft SQL Server Desktop Engine) の後継として、SQL Server 2005 から公開された。デスクトップ内(すなわち、クライアントアプリケーションとデータベースが同一のOS環境で動作)や小規模システムでの利用を意図して提供されている。原則的に、クライアント・アクセス・ライセンス (CAL - en:Client Access License) を含めて無償である。
有償エディションとの違い
MSDE と SQL Server Express Edition では提供されている機能が異なる。
- MSDE は最大 2 GB までの物理メモリまで対応
- MSDE は最大 2 GB までのデータベース サイズ対応
- MSDE はグラフィカルな管理ツールの未提供
有償エディションに比べて、以下のような機能がサポートされない
- 2 個以上の物理プロセッサの対応
- 1 GB 以上の物理メモリ
- 4 GB 以上のデータベース サイズ
- 16 個以上のデータベース インスタンス
- ログ配布
- 管理の自動化
- パフォーマンス データの収集
- データベース メール
- メンテナス プラン
- SQL Server Profiler
- SQL Server エージェント
- データベース エンジン チューニング アドバイザー
などに加えて、バージョンごとに提供されている幾つかの機能に制限が含まれている。
SQL Server Express Edition で作成・利用したデータベースは上位エディションでも利用することが可能である。
関連製品として、無償の開発環境である Microsoft Visual Studio Express が存在する。
配布パッケージの種類
Express Edition は、用途に応じて複数のパッケージが配布されている。どのパッケージも無償である。
- Express
- 純粋なデータベースエンジンのみ。もっとも小型。
- Express with Tools
- Express パッケージに加えて SQL Server Management Studio Express が含まれる。
- Express with Advanced Services
- Express with Tools パッケージに加えてレポート処理とテキスト検索機能の簡易版が含まれる(バージョンによって搭載される機能は異なっている)。
バージョン
- SQL Server 2005 Express Edition
- 2005年12月15日に公開された[1]
- SQL Server 2008 Express
- 2008年8月に公開された。
- SQL Server 2008 R2 Express
- 2010年4月に公開された。
- データベース サイズの制限が緩和され、最大 4 GB から最大 10 GB まで対応した[2]。
- SQL Server 2012 Express
- 2012年3月6日に公開された。
- 開発者を対象とした LocalDB 機能が追加された[3]。
バージョン | 最新SP | リソース上限[4] | ||
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CPU | RAM | DBサイズ | ||
MSDE 2000 | Release A | 2つ | 2GB | 2GB |
SQL Server 2005 Express | SP4 | 1つ | 1GB | 4GB |
SQL Server 2008 Express | SP2 | 1物理CPU | 1GB | 4GB |
SQL Server 2008 R2 Express | SP2 | 1物理CPU | 1GB | 10GB |
SQL Server 2012 Express | SP1 | 1物理CPUまたは4コア の小さいほう |
1GB | 10GB |
関連項目
脚注
- ^ "Microsoft(R) SQL Server(TM) 2005およびMicrosoft Visual Studio(R) 2005日本語版、2月1日(水)に発売" (Press release). マイクロソフト. 15 December 2005. 2011年4月2日閲覧。
- ^ “SQL Server 2008 R2 Express Database Size Limit Increased to 10GB” (英語). SQL Server Express WebLog (2010年4月21日). 2011年4月2日閲覧。
- ^ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh510202.aspx
- ^ 上限を超えたOS上でも動作するが、超えた分は利用されない