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Visual Component Library

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コンピュータの利用における Visual Component Library (VCL) は、目に見えるコンポーネントを元にして、マイクロソフトWindows用アプリケーションを作成する枠組みである。ボーランドが、自社のソフトウェア開発環境であるDelphiC++ Builderのために開発した。Object Pascalで記述されている。

VCLはボーランドのRADツールと密接に統合されており、これが人気の元である。

後に、同等の機能を持つクロスプラットホームのライブラリとしてCLX (Component Library for Cross Platform) がDelphi、C++ Builder、Kylix用に開発されたが、VCLの人気の前には太刀打ちできなかった。

VCLはオブジェクト指向のライブラリであり、TObjectクラスを頂点とするオブジェクト階層をもっている。これはC++と異なりDelphiが多重継承をサポートしていないからである。VCLのやりかたは最初のオブジェクト指向言語であるSmalltalk以来用いられてきた、一般的なものである。Javaも同様に、Objectというクラスを頂点とする階層をもつ。

1999年6月8日、インプライズ(ボーランド)はマイクロソフトに対し12,500万ドルでその特許使用を認める契約をし[1]、後にVCLの派生ライブラリとして.NET Framework基本クラスライブラリが公開され、現在ではC#Visual Basicを中心としたWindowsにおける主力ライブラリとなっている。

問題点

  • 64bit化がされていない。

関連項目

脚注

  1. ^ 日経BP (1999年6月9日). “USNews Microsoft、かつてのライバルInpriseに資本参加”. 2009年8月4日閲覧。

外部リンク