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Basic Linear Algebra Subprograms

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Basic Linear Algebra SubprogramsBLAS)は、ベクトル行列に関する基本線型代数操作を実行するライブラリAPIデファクトスタンダードである。1979年に初公開され、これを使ったLAPACKなどの上位パッケージが構築されている。高性能計算で多用され、高度に最適化されたBLAS実装がインテルなどの各ハードウェアベンダーなどから提供されている。オープンソースの移植性の高い最適化BLAS実装としてATLASがある。LINPACKベンチマークの性能は、BLASのサブルーチンであるDGEMM(倍精度汎用行列乗算)の性能に大きく影響される。

機能

BLASの機能は以下の3レベルに分類される。

Level 1

このレベルには、以下のような形式のベクトル演算が含まれる。

他にもドット積ノルムなどが含まれる。

Level 2

このレベルには、以下のような形式の行列ベクトル演算が含まれる。

また、 について解く演算(三角行列)なども含まれる。

Level 3

このレベルには、以下のような形式の行列同士の演算が含まれる。

また、 を三角行列 について解く演算なども含まれる。このレベルにはよく使われる汎用行列乗算(GEMM)操作が含まれる。

実装

ほかに疎行列を対象としたBLASである Sparse BLAS もある。

関連項目

外部リンク

  • BLAS FAQ
  • BLAS operations GNU Scientific Library reference manual
  • BLAS Quick Reference Guide LAPACK Users' Guide
  • Lawson Oral History BLAS設計者の1人 Charles L. Lawson のインタビュー。by Thomas Haigh, 6 and 7 November, 2004, San Clemente, California. Society for Industrial and Applied Mathematics, Philadelphia, PA.
  • Dongarra Oral History BLAS、LINPACK、ATLAS 設計に関わった Jack J. Dongarra のインタビュー。 by Thomas Haigh, 26 April, 2005, University of Tennessee, Knoxville TN. Society for Industrial and Applied Mathematics, Philadelphia, PA