Serial Line Internet Protocol
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Serial Line Internet Protocol(シリアル回線IP)は、ほとんどのコンピュータに内蔵されていたRS-232ポートからインターネットなどのTCP/IPネットワークに電話回線など(シリアル通信回線)の低速回線を通じて一時的に接続するためのプロトコルである。略称SLIP(スリップ)。
1984年にアメリカ3Comのリック・アダムスがBSD4.2に実装しRFC1055として標準化された。
しかしSLIPには欠点があり、追加できるチェックサム(イーサネットのCRCなど)がないため、ノイズの発生しやすい回線で転送中のデータが破壊されてもリンク層で誤りを検知できない。そのため上位層での検出作業が必要となる。
また1バイトのデータを転送するために20バイトのIPヘッダと同じく20バイトのTCPヘッダが必要になり40バイトものオーバーヘッドが生じてしまうのも問題である。
かつてはTelnetなど多く使用されていたが、ネットワークプロトコルにTCP/IPしか利用できず、上記の欠点などセキュリティも低いため、現在ではPPPに取って代わられている。
CSLIP
Compressed SLIP(圧縮SLIP、通称:CSLIP)は上記SLIPの欠点を改善するためにRFC1144で定義されたSLIPの新しいバージョンである。現在殆どのSLIPはCSLIPをサポートしている。
関連項目