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Microsoft Windows SDK

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Windows SDK
開発元 Microsoft
最新版
7.1 / 2010年5月19日
対応OS Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7(最新版の場合)
プラットフォーム x86/x86-64/IA-64
公式サイト Windows SDK - MSDN Developer Center
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Microsoft Windows SDKマイクロソフト ウィンドウズ エスディーケー)とは、Microsoft Windowsで動作するアプリケーションソフトウェアを作成するためにマイクロソフトが無料で公開しているソフトウェア開発キット (SDK)である。Windows APIを利用するために必要なヘッダファイルライブラリツール、サンプルを含んでいる。

Windows Vistaリリース前はMicrosoft Platform SDKという名称であったが、Platform SDKと.NET Framework SDKを統合し、Windows SDKとなった。


Windowsバージョンとの関連

新バージョンのWindowsで提供される新機能を使ったソフトウェア(新しいWindows APIあるいはCOMコンポーネントを使ったソフトウェア)を開発する場合、基本的に対応するC/C++言語用ヘッダファイルやDLLインポートライブラリなどが含まれる新しいWindows SDKを使用することになる。ヘッダファイルをインクルードする前に、WINVERなどのターゲット環境のバージョン番号を表すマクロシンボルを適切に定義することで、新しいWindows API関数や新しい構造体が使用できるようになる。

また、Microsoftが提供しているソフトウェア統合開発環境であるVisual Studioには、標準でWindows SDKが含まれているが、こちらは基本的に単体で提供されているSDKのサブセットやマイナーチェンジであり、単体版と比較してサンプルやツール類の一部が含まれていないことがある。なお、対応する単体版のSDKを使用するようにVisual Studioを設定することも可能である。

64ビット対応

Platform SDKには、x86-64IA-64コードを出力するVisual C++コンパイラがそれぞれ含まれている。コマンドプロンプトから使用するほか、Visual C++ 2010 Express Editionと併せて用いることも可能である。

Visual C++ 2005が公開されるまで、Platform SDKが64ビット用Visual C++コンパイラを入手する唯一の手段であった。また、標準ライブラリの64ビット版も付属し、Visual C++ 6付属ライブラリのIA-64版は2003年2月に公開された版から、x64版はWindows Server 2003に対応したPlatform SDKの版から付属している。なお、両者共にマイクロソフトへ連絡するとVisual C++ .NET 2003付属ライブラリの64ビット版を取り寄せることができる。

DirectX SDKとの関連

Windows用マルチメディアAPIセットであるDirectXの開発キット「DirectX SDK」は、Windows SDKとは別に提供されているが、一部のヘッダやインポートライブラリ(Direct3DDirect2DDirectInputXInputなど)はWindows SDKにも含まれるため、DirectX SDKなしでも一応開発は可能となっている。ただし、ファイルのバージョンが最新のDirectX SDKに含まれるものと比べて古く、またD3DXのようなユーティリティライブラリ、および開発用の各種ツール類は含まれない。

DirectShow

2005年4月、DirectShowがDirectX SDKからPlatform SDKへ移管された。そのときからDirectShowのサンプルもPlatform SDK(Windows SDK)に収録されているが、これをビルドするには依然としてDirectX SDKが必要である。

その他

  • 日本語版はバージョン6.2.6000が提供されていた[1]が、現在は削除されている。
  • Visual C++ 6.0に対応した最後のPlatform SDKは2003年2月のリリースである[2]。現在はダウンロードでは提供されておらず、CDの注文が必要である[3]

関連項目

脚注

外部リンク

    • バージョン6.1 (6.0.6001.18000.367) for Windows Server 2008 and .NET Framework 3.5