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Matplotlib

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matplotlib
開発元 John Hunter
最新版
1.0.0 / 2010年7月7日
リポジトリ ウィキデータを編集
使用エンジン
  • cairo
  • Anti-Grain Geometry
ウィキデータを編集
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 グラフ作成
ライセンス matplotlib licence
公式サイト matplotlib.sf.net
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Matplotlibは、プログラミング言語Python及びその数値計算用ライブラリNumPyのためのグラフ描画ライブラリである。オブジェクト指向APIを提供しており、様々な種類のグラフ(主に2次元グラフ)を描画できる。描画したグラフを各種形式の画像として保存することもできるし、wxPythonQtGTKといった一般的なGUIツールキット製のアプリケーションにグラフの描画機能を組みこむこともできる。MATLABの対話環境のようなものを提供するpylabというインタフェースも持っている。

Matplotlibは、主にJohn Hunterによって作成・メンテナンスされており、BSDスタイルのライセンスの下で配布されている。

2010年12月現在において、Matplotlibは、Pythonのバージョン2.4から2.6までをサポートしている。[1]

MATLABとの比較

Matplotlibのpylabインタフェースは、MATLABの利用経験があるユーザがMatplotlibを簡単に習得できるように作られている。これにより、多くのMATLABユーザがMatplotlibを、数値計算や信号処理を教えるための良い代替ツールと見なしている。

Python+Numpy+Matplotlibの組み合わせがMATLABに勝る点の例としては、以下のようなものが挙げられる。

  • MATLABのような特定用途向けの言語ではなく、大規模なソフトウェア開発にも向いた現代的なオブジェクト指向言語であるPythonをベースにしている。
  • 素早くスクリプトを書くのに向いている。CGIスクリプトを作ることもできる。
  • フリーでオープンソースである。ライセンスサーバも必要ない。
  • ネイティブなSVGのサポート。

プロット例

ツールキット

Matplotlibの機能を拡張するためのいくつかのツールキットが存在する。Matplotlibのソースコードに付属するものもあれば、別途にダウンロードする必要のあるものもある。

  • Basemap: 様々な投影法・海岸線・政治的国境による地図の描画
  • Mplot3d: 3次元プロット
  • Natgrid: natgridライブラリ用のインタフェース
  • Excel tools: Microsoft Excelとのデータ交換を行なうユーティリティ
  • GTK tools: GTK+ライブラリ用のインタフェース

脚注

  1. ^ Installing — Matplotlib v0.99.0 documentation”. 2009年9月19日閲覧。

外部リンク