Advanced Host Controller Interface
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Advanced Host Controller Interface (AHCI)とは、インテルが策定したシリアルATA (SATA)ホストバスアダプタのインターフェース仕様である。
AHCIではホストシステムのストレージデバイスとシステムメモリ間でのデータ交換などについて定義されている。 これにより、システムの設計、開発者の負担を減らすことができ、また、NCQやホットスワップなどの高度な機能が利用できるようになる。 AHCIはあくまでシリアルATAを扱うホストコントローラーの規格であり、シリアルATAの規格とは別のものである。
最新の規格は2008年に策定されたv1.3である。
モード
現在市場に出回っている多くのシリアルATAコントローラーは、IDEのエミュレーションモード、AHCIモード、コントローラーメーカー独自のRAIDモードなどを持つが、インテルは(それら複数のモード内から選択できるのであれば)RAIDモードの使用を推奨している。これは、RAIDの動作を実現するために内部ではAHCIが有効になっている場合が大半であり、一番柔軟な動作が可能だからである。
IDEエミュレーションモードは、例えばオペレーティングシステム側がシリアルATAに対応しておらず、シリアルATA接続のハードディスクドライブを認識しない場合などに使用される。
対応するオペレーティングシステム
Windows Vista、Linuxカーネル2.6.19、OpenBSD 4.1、Mac OS XやSolaris 10などでサポートされるようになった。実際に使用するにはAHCIシリアルATAコントローラー[1]に加えて、左記に挙げたものないしはより新しいオペレーティングシステムと、AHCIのデバイスドライバが必要となる。
脚注
- ^ インテルの場合、多くはI/O コントローラー・ハブ(ICH)に内蔵(内包)される