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C/N比

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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C/N比とは、有機物などに含まれている炭素(C)量と窒素(N)量の比率(質量比)。炭素率ともいう。

たとえば、炭素100gに対して10gが含まれる時のC/N比は10である。

C/N比の作物への影響

平均的な畑地土壌のC/N比は12前後とされる。C/N比がおおむね20を境として、それより小さい(つまり窒素が多い)と、微生物による有機物分解の際に窒素が放出され(無機化)、C/N比が大きいと反対に土の中の窒素が微生物に取り込まれる(有機化)といわれている。そのため、C/N比の大きな有機物を土に施すと、窒素が微生物に取り込まれ、作物の利用できる窒素が少なくなって窒素飢餓に陥る。これは、土壌中にアゾトバクターなどの窒素固定微生物が増えるにつれて起こりにくくなっていく。

さまざまな有機物のC/N比

稲わら 60
もみ殻 75
米ぬか 23
小麦わら 90
落ち葉 50
十分に生長した雑草 50
280
1000
杉・ヒノキ 700
椰子繊維 48
牛糞 16
豚糞 11
鶏糞 7
おから 11
糸状菌 9
細菌・放線菌 5