C/N比
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C/N比とは、有機物などに含まれている炭素(C)量と窒素(N)量の比率(質量比)。炭素率ともいう。
たとえば、炭素100gに対して10gが含まれる時のC/N比は10である。
C/N比の作物への影響
平均的な畑地土壌のC/N比は12前後とされる。C/N比がおおむね20を境として、それより小さい(つまり窒素が多い)と、微生物による有機物分解の際に窒素が放出され(無機化)、C/N比が大きいと反対に土の中の窒素が微生物に取り込まれる(有機化)といわれている。そのため、C/N比の大きな有機物を土に施すと、窒素が微生物に取り込まれ、作物の利用できる窒素が少なくなって窒素飢餓に陥る。これは、土壌中にアゾトバクターなどの窒素固定微生物が増えるにつれて起こりにくくなっていく。
さまざまな有機物のC/N比
| 稲わら | 60 |
| もみ殻 | 75 |
| 米ぬか | 23 |
| 小麦わら | 90 |
| 落ち葉 | 50 |
| 十分に生長した雑草 | 50 |
| 竹 | 280 |
| 松 | 1000 |
| 杉・ヒノキ | 700 |
| 椰子繊維 | 48 |
| 牛糞 | 16 |
| 豚糞 | 11 |
| 鶏糞 | 7 |
| おから | 11 |
| 糸状菌 | 9 |
| 細菌・放線菌 | 5 |