宇佐美斉
宇佐美 斉（うさみ ひとし、1942年 - ）はフランス文学者。京都大学人文科学研究所名誉教授。
来歴・人物
愛知県名古屋市出身。京都大学仏文科卒。1967年同大学院修士課程修了、関西学院大学文学部助手、専任講師、助教授を経て、1980年京大人文研助教授。1990年、『落日論』で和辻哲郎文化賞受賞。93年教授、2006年定年退職、名誉教授。ランボーなどフランス詩が専門だが、日本の詩についても論じる。
著書
- 『詩と時空 宇佐美斉評論集』深夜叢書社 1974年
- 『ランボー私註』国文社 1979年
- 『立原道造』筑摩書房 1982年（近代日本詩人選17）
- 『落日論』筑摩書房 1989年
- 『フランス・ロマン主義と現代』筑摩書房 1991年（京都大学人文科学研究所研究報告）
- 『詩人の変奏 ことばと生のあいだ』小沢書店 1992年
- 『太陽の記憶』（佐藤旭写真）淡交社 1994年
- 『フランス詩道しるべ』臨川書店 1997年
- 『作家の恋文』筑摩書房 2004年
編著
- 『象徴主義の光と影』ミネルヴァ書房 1997年
- 『アヴァンギャルドの世紀』京都大学学術出版会 2001年
- 『日仏交感の近代 文学・美術・音楽』京都大学学術出版会 2006年
- 清岡卓行論集成 岩阪恵子共編 勉誠出版 2008
翻訳
- フェルナンド・アラバール『鰯の埋葬・バビロンの邪神』白水社, 1974年（新しい世界の文学67）
- 『素顔のランボー ドラエー/イザンバール/マチルド/イザベルの回想と証言』白水社, 1978年. 筑摩叢書, 1991年
- 『アルチュール・ランボー詩集』2冊, 臨川書店, 1992年
- 『エリュアール詩集』, 小沢書店, 1994年
- 『ランボー全詩集』ちくま文庫, 1996年
