Advanced Configuration and Power Interface
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Advanced Configuration and Power Interfaceの略。
ACPIは1997年にインテル、東芝、マイクロソフトが共同で作り上げた、電源制御に関する公開された統一規格。現在はさらに多数の企業が開発に参加している。
以前主流だったAPMはBIOS主導の管理方式だったが、ACPIはOS主導の管理を実現し、通常の電源管理だけでなく緻密なデバイスごとの電源管理に加え、温度管理やサスペンド、ファン制御など、さまざまな機能を提供する。また、マルチプロセッサや64bitのプロセッサ、CPUの速度制御も可能になり、ノートパソコンだけでなくデスクトップやワークステーション、サーバもサポートできるようになった。
必要の無いデバイスへの電源供給を停止したり、使用しないときは自動的にサスペンドしたりすることにより消費電力を抑えることができる。これによりノートパソコンではバッテリーの持続時間が飛躍的に長くなった。
最近ではAPMをサポートしないACPIのみのBIOSが増えてきている。
WindowsではWindows98から、Linuxでは(開発バージョンの)2.3.19からACPIが利用できるようになったが、ACPIを利用するには管理対象となるデバイス全てがACPIをサポートしている必要がある。