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北枕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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北枕(きたまくら)とは、の方角へ、を南の方角へ向けて寝ることを指す。

概要

仏教の祖である釈迦入滅の際、北の方角へ頭を置いて横になった“頭北面西”(ずほくめんさい)といわれることから来ている[1]。これは仏教が将来、北方で久住するという考えから“頭北”が生まれたものである。ただし、この説は北伝の大乗仏教のみで後代による解釈でしかない

日本では釈迦の故事にちなみ、を忌むことから、北枕は縁起が悪いこととされ、死者の極楽往生を願い遺体を安置する際のみ許されていた。

諸説

健康

北枕は、心臓への負担を和らげるため体にいいとされる考えがあり、『釈迦が北へ枕を向けたのもそのため』とする説もある。

風水では頭寒足熱の理にかなった運気の上がる寝方とされており、「頭寒足熱」説は体にいいとされる根拠の一つとなっている。他方、ヴァーストゥ・シャーストラではよくないとされている。


関連項目

参考文献

  1. ^ 法華宗は「『涅槃経』に、お釈迦さまのご入滅された時、頭を北にして顔を西に向けておられた姿をされたと書かれていることによります。また部屋の都合で北枕にできない時は西枕でもよいとされています。」と説いている(法華宗のページ)。

外部リンク