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Active Scripting

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Active Scriptingアクティブスクリプティング, Active Scriptとも)とは、Windowsスクリプトを利用可能にするためのコンポーネントベースの技術である。COM(より正確にはOLEオートメーション)を基盤としており、COMモジュールとしてスクリプトエンジンを追加できるようになっている。

特徴

Active Scriptingが最初に公開されたのは1996年である。Internet Explorer 3.0(8月)及びInternet Information Server 3.0(12月)に附属した。

主な用途はサーバサイドのActive Server Pagesとルーチン作業を自動化するWindows Script Hostであり、WindowsにおけるUnixシェルスクリプトのような存在となっていった。Active Scriptingのエンジンのインタフェースは公開されており、ソフトウェア製作者はActive Scriptingの言語で自身のアプリケーションをプログラム可能にできる。

VBScript及びJScriptのエンジンはWindows 95より後から標準搭載、CEでも任意で追加可能となっているが、さらにそれ以外にも無償・有償問わず追加のエンジンが存在する。例えば、ActiveStateのActivePerlActivePythonをインストールするとActive ScriptingでPerlPythonが使用可能になる。さらには、HaskellPHPなど多数の言語が使用可能である。

非推奨化の流れ

.NET Frameworkの登場によってActive Scriptingは非推奨と化している(非互換ではあるが、Visual Basic .NET (VB.NET)とJScript .NET (JS.NET)が.NET上に存在する)。もともと、.NET Frameworkの中にはスクリプト用の技術も存在し、特にそこを取り出した統合開発環境はVisual Studio for Applications (VSA)と呼ばれる[1] [2] [3]。さらに、そのインタフェースはActive Scriptingからも使用可能で、.NET非対応のアプリケーションを.NET言語でスクリプト可能にもできる。VSAはVisual Basic for Applications (VBA)の後継となるはずだった[4]が、.NET Framework 2.0で非推奨になり[5]、Active Scriptingを使用するアプリケーションにとって明確な移行先が見当たらない状態になっている(ここでのスクリプトとはC#、VB.NETやその他.NET言語のコードを実行時に.NET Frameworkのライブラリでコンパイルして実行できることをいう)。

現在、JScriptとVBScriptはマイクロソフトのSustaining Engineering Teamでメンテナンスされており、バグ修正やセキュリティ更新などが行われている。非推奨とされてはいるものの、Active Scriptingベースの言語で書かれたスクリプトが大量に存在する[6]以上、当面はWindowsに搭載され続けると見られている。近年、マイクロソフトはWindows PowerShellを導入した。こちらもPowerShellコマンドレットやPowerShellプロバイダを通してアプリケーションとやり取りができる。

関連項目

脚注

  1. ^ Script happens .NET: MSDN
  2. ^ Microsoft Takes Wraps Off VSA Development Technology
  3. ^ VSA scripting in .NET
  4. ^ Visual Studio for Applications
  5. ^ Microsoft.Vsa 名前空間(MSDNライブラリ) - 全部が非推奨とされている様子が見てとれる。
  6. ^ Rumours of VBScript's Death Have Been Greatly Exaggerated

外部リンク