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Open Sound System

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Open Sound System
作者 Hannu Savolainen
開発元 4Front Technologies
初版 1992年
最新版
4.0
対応OS クロスプラットフォーム
種別 Audio
ライセンス BSDライセンス / Common Development and Distribution License / GNU General Public License / プロプライエタリ
公式サイト http://www.opensound.com/
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Open Sound System (OSS) は Unix オペレーティングシステムで音を作成したりキャプチャしたりするための標準インターフェイスである。標準 Unix デバイスに基づいている(例えば、POSIX の read、write や ioctl など)。時にはこの用語は OSS インターフェイスを提供する Unix カーネル内のソフトウェアも指すことがある。そのような意味でサウンド制御ハードウェアのデバイスドライバやデバイスドライバ群のように考えることもできる。OSS の目標は、ハードウェアインターフェイスが種類によって大きく異なる場合であっても、どのサウンド制御ハードウェアでも動くサウンドベースのアプリケーションプログラムが書けるようにすることである。

OSS は1992年にフィン人Hannu Savolainen によって開発がはじまり、11の主要な Unix系オペレーティングシステムで利用できる。OSS は三種類のライセンスのもとで配布されており、そのうちの二つはフリーソフトウェアライセンスなので、OSS はフリーソフトウェアになっている[1]

ライセンス

このプロジェクトは最初フリーソフトウェアだったが、プロジェクトの成功を受けて Savolainen は 4Front Technologies という会社を作りプロプライエタリのもとで新しいサウンドデバイスのサポートや改良を行なった。それに対して、結局 Linux コミュニティーはカーネルに含まれる OSS/Free の実装(古いバージョン 3.x。一方で 4front は 4.x に取り組んでいた[1])を放棄し、代替物である Advanced Linux Sound Architecture (ALSA) の開発に力を注ぐようになった。LinuxFreeBSD のような多くのフリーなオペレーティングシステムでは前のバージョンの OSS を配布し続け、このバージョンをメンテナンスし改良しつづけた。

その後、2007年7月に 4Front Technologies は OpenSolaris に対しては CDDLLinux に対しては GPL で OSS のソースコード をリリースした[1]。2008年1月に 4Front Technologies は FreeBSD や他の BSD システムに対して BSDライセンスのもとで OSS をリリースした[2]

関連項目

参照

外部リンク