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Active Template Library

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Active Template Library (ATL)は、COMプログラミングを簡単にするためのマイクロソフトによるテンプレートベースのC++クラスのライブラリである。開発者はCOMをサポートするVisual C++を使うことで様々なCOMオブジェクト、OLEオートメーションサーバ、ActiveXコントロールを開発できる。Standard Template Library(STL)に習っており、ATLは必要最小限のコーディングで非常に手早くオブジェクトの基本構造をセットアップするオブジェクトウィザードを備える。

インターネット用のコントロールはMFCも利用できるが、ウェブサーバーからネットワーク経由でダウンロードするためにコントロールは小さくコンパクトであることが求められる。MFCアプリケーションは巨大になる傾向があり、DLLをサポートする必要がある。ATLではDLLをサポートすることなく小さなコントロールを作成できるため、ATLはある意味でCOMコントロールの開発環境としてMFCに対する軽量の代替物である。

ASP(Active Server Pages)でのATLの一般的な用途は、スクリプトから呼び出せるオブジェクトを生成することであった。VBScriptは非常に限定されているが、広く普及しているCOMオブジェクトに収められたC++で記述されているWindowsのコードを呼び出せる。

また、ATLにはWindows APIのラッパーとして利用できるクラスもあり、WTLと併せて通常のWindows用のアプリケーションソフトウェア作成にも用いることができる。

関連項目