OneSpace Designer
OneSpace Designer(ワンスペース デザイナー)とは、機械系CADソフトである。
概要
開発はドイツに本社を置くCoCreate Software GmbH(コクリエイト・ソフトウェア)社。日本ではコクリエイト・ソフトウエア株式会社(東京都府中市)が販売・サポートを行う。
OneSpace Designerは3次元CADソフトのModelingと2次元CADソフトのDraftingを含む総称。
OneSpace Designer Modeling
OneSpace Designer Modelingはコクリエイト・ソフトウェア社の前身であったHewlett-Packard社のMechanical Design Divisionが1992年に当初SolidDesingerという名称でリリースした。 3次元CADの多くが採用するヒストリーやフィーチャーによる間接的なモデル形状ハンドリングでなく、 ダイナミックモデリングと呼ばれる直接的な操作性が特徴。
なお、カスタマイズはKyoto Common Lisp(詳しくはLISPの項を参照)をベースとしたLisp言語を用いて行う。LispはMEマクロに代わり採用されたが、プログラマが日本では少ないのが難点。
OneSpace Designer Drafting
OneSpace Designer DraftingはModeling同様、コクリエイト・ソフトウェア社の前身であった Hewlett-Packard社のMechanical Design Divisionが1985年に 当初ME10(Mechanical Engineering series 10)という名称でリリースした。 当時の2次元CADの不満を研究した、下書き線機能やマクロ・メニューカスタマイズ機能の斬新さが特徴。
なお、カスタマイズはME10マクロとよばれる独自のインタプリタ言語を用いて行う。コンパイル、リンケージの必要がなくユーザが容易に自社用の機能を追加できる。
稼働OS
- Microsoft Windows2000/Windows XP/Windows XP x64 Edition
- 開発当初はHP-UX当のUNIXで動作したが、バージョン2005以降を最後にMicrosoft Windowsのみの動作となっている。