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Visual Component Library

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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コンピュータの利用における Visual Component Library (VCL) は、目に見えるコンポーネントを元にして、マイクロソフトWindows用アプリケーションを作成する枠組みである。ボーランドが、自社のソフトウェア開発環境であるDelphiC++ Builderのために開発した。Object Pascalで記述されている。

VCLはボーランドのRADツールと密接に統合されており、これが人気の元である。

後に、同等の機能を持つクロスプラットホームのライブラリとしてCLX (Component Library for Cross Platform) がDelphi、C++ Builder、Kylix用に開発されたが、VCLの人気の前には太刀打ちできなかった。

VCLはオブジェクト指向のライブラリであり、TObjectクラスを頂点とするオブジェクト階層をもっている。これはC++と異なりDelphiが多重継承をサポートしていないからである。VCLのやりかたは最初のオブジェクト指向言語であるSmalltalk以来用いられてきた、一般的なものである。Javaも同様に、Objectというクラスを頂点とする階層をもつ。

問題点

  • 64bit化がされていない。
  • 標準のVCLコンポーネントではUNICODEに対応していないため、UNICODE対応にするには別途サードパーティ製のコンポーネントを使用する必要がある。

関連項目

外部リンク