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利用者:偏微分演算子/sandbox4

2025年11月10日 (月) 07:15; 偏微分演算子 (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC

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ガモフの透過因子(ガモフのとうかいんし : Gamov's transmission factor)またはガモフの因子とは、トンネル効果の際の透過率の近似であ莉、α崩壊の理論やトンネルダイオードの説明に使われる

定義

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ポテンシャルが一般的に曲線などの形の際の、透過率は近似的に求める。まず、長方形のポテンシャル障害にのエネルギーが入射する際には、ならば、となり、急激に減少する。そして曲線座標に戻るとして、区間を長さで分割する。は2項の積から成るが、の項が何より重要である。すなわち、とかくと、第一項が重要な役割を果たす。粒子は一定のエネルギーを持ってポテンシャル障害を透過するから、番目の長方形の障害を通しての透過率は近似的に独立であり、全障害を通じての透過率は、によって与えられ、ここでは一つの障害の幅であり、はその障害の中での平均値である。したがって、緩やかなポテンシャルを透過するときの透過率はいい近似で、となり、これをガモフの透過因子と言い[1]、ここでの近似が良い近似と言えるのは、ポテンシャルが十分大きい場合でが十分大きいからである。[2]準古典的近似(WKB近似)でも同じ結果が得られる。


関連項目

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出典

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  1. ^ 『量子力学1』講談社、2022年4月20日。ISBN 978-4-06-153209-0 
  2. ^ トンネル効果”. 物理のはずがたり. 2025年11月6日閲覧。