Java Runtime Environment
Java Runtime Environment および JRE (Java実行環境) とは、サンマイクロシステムズによるソフトウェアバンドルであり、Javaアプリケーションを動かすことをコンピュータシステムに許可するものである。Javaアプリケーションは広く普及しておりイン多くのターネットを閲覧するために必要なものとなっている。通常のコンピュータ利用者は、 Java.com test pageからJava仮想マシンをテストするために現在のJREバージョンをダウンロードすることができる。
このソフトウェアバンドルはJava仮想マシン(Java Virtual Machine)とアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)から成り立っている。APIは標準クラスライブラリのセットを提供する。仮想マシンとAPIは各々で一貫しなければならず、それゆえJREと共にバンドルされている。これは、仮想マシンがプロセッサである仮想コンピュータのこととAPIがユーザインタフェースであるを考慮することができる。
デスクトップマシンではJREなければJavaアプリケーションを動かすことができない。J現在のJREのバージョンではJava Web Startも同梱されている。インストール時に、Netscape Navigator(Communicator)、Opera、Internet Explorer、Mozilla Firefox、MozillaなどのウェブブラウザにJava Plug-inをインストールしてくるか聞いてくる。これは、ブラウザでJava Appletを動かし、Java Web Start対応Javaアプリケーションを起動できるようにするために必要なものであり、単純に、Adobe Flashをブラウザ上で直接実行するものやブラウザ外部のメディアプレーヤーを起動するプラグインのようなものである。
このJREはJavaアプリケーション開発に必要なJavaコンパイラが入っているJava開発キットJDK(Java SDK)に同梱されている。
構成
Java実行環境は、標準クラスライブラリとJava仮想マシン、およびいくつかのファイルとソフトウェアから構成される。
- Javaクラスライブラリ群 (標準クラスライブラリ)
- 実行環境に含まれるJavaクラスライブラリ群 (標準クラスライブラリ) の実体は、JRE (Java実行環境) を実装した人々がJava標準クラスライブラリのソースコードからコンパイルしたバイトコードである。このライブラリ群はJavaアプリケーションを実行するために必要であり、またJavaアプリケーション開発者も標準クラスライブラリを使って開発する。この標準クラスライブラリには、以下のライブラリが含まれる。
- コアライブラリ
- 統合ライブラリ (外部システムとの連携機能)
- グラフィカルユーザインターフェース (GUI) のライブラリ
- AWT (Abstract Windowing Toolkit, 抽象ウィンドウツールキット)
- 重量コンポーネント (ネイティブコンポーネント) のライブラリ。重量コンポーネントを配置しイベント制御を行うことができる。
- Swing
- 軽量コンポーネントのライブラリ。AWT を使って開発されたが、ネイティブではないウィジェット (GUIの部品要素) の実装を提供する。
- Java 2D : 2次元グラフィクスや画像 (JPEGなど) を扱うライブラリ。
- Java Sound など音声を扱うAPI群 (録音、再生、その他の処理)
- AWT (Abstract Windowing Toolkit, 抽象ウィンドウツールキット)
- Javaアプレット
- JAR (Java Archive) : Javaプログラムの標準圧縮ファイルの圧縮・展開機能。拡張子の関連付けをすれば、jarファイルをダブルクリックすることで実行できる。実際はZIPで圧縮している。
- JNI (Java Native Interface) : JavaからCなど他の言語で実装されたネイティブなプログラムやライブラリを呼び出すことができる。
- Java仮想マシン (Java VM)
- プラグイン
- Java Web Start
- Javaアプリケーションをウェブを介して効率的にエンドユーザに配布する機構
- ライセンス文書および各種の文書
関連項目