BioAPI
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ISO/IEC 19784 (BioAPI; Biometric Application Programming Interface) は、バイオメトリクス(生体)認証を用いるアプリケーションのプログラミングインタフェース仕様の国際標準規格。
(BioAPIの発音は「バイオアピー」または「バイオエーピーアイ」)
経緯 (独自API乱立⇒BioAPI 1.1⇒BioAPI 2.0)
1990年代のバイオメトリクス認証業界では独自APIが乱立しており相互運用が困難な状況であったが、アメリカ同時多発テロ事件をきっかけとして相互運用のための標準化作業が加速されることとなった。 最初の仕様(BioAPI 1.1)は、BioAPI Consortiumが策定し、2002年にANSI規格として発行された。(ANSI/INCITS 358-2002)
その後、国際標準とするためISO/IEC JTC 1/SC 37/WG 2に作業が移管され、最新の仕様BioAPI 2.0が2006年にISO/IEC規格として発行された。現在も仕様のバージョンアップや多数の関連仕様の作成がSC 37/WG 2で進められている。
ISO/IEC 規格(BioAPI 2.0)
- ISO/IEC 19784-1:2006
- Information technology -- Biometric application programming interface -- Part 1: BioAPI specification
- 生体認証API-第1部:BioAPI仕様
- この規格が一般的にBioAPI 2.0と呼称される。
- ISO/IEC 19784-2:2007
- Information technology -- Biometric application programming interface -- Part 2: Biometric archive function provider interface
- 生体認証API-第2部:生体認証アーカイブ機能プロバイダインタフェース
- BioAPIのデータベース管理機能のみを抜き出したもの。
BioAPI 1.1 と BioAPI 2.0 の関係
BioAPI 2.0 は BioAPI 1.1 をベースに様々な改良を施して策定されたものである。 基本的な枠組みや主要な関数やデータ構造の定義はよく似ている。 しかし、細かい部分ではきわめて多数の相違点が存在する。 このため、ソースレベルにおいてもバイナリレベルにおいても、両バージョン間の相互互換性は無い。