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WebSphere Application Server

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IBM WebSphere Application Server (WAS)は、IBMWebSphereブランドの中核をなすアプリケーションサーバ製品である。J2EEXMLWebサービスといったオープンな標準で構築されている。世界各地のIBMの研究部門で WebSphere のラインタイム製品や開発ツールが作られている。Apache HTTP ServerNetscape Enterprise Server、Microsoft Internet Information Services (IIS)、i5/OS 向け IBM HTTP Serverz/OS 向け IBM HTTP Server、AIX/Linux/Microsoft Windows/Solaris 向け IBM HTTP Server などといった Webサーバ と連携して動作する。

バージョン

最初のベータ版は Servlet Express と呼ばれていた。

バージョン 1 (1998年6月)
Java Servletエンジンに基づく実装
バージョン 2
Java BeansCORBAをサポート。Linuxサポート。Standard Edition (SE) と Advanced Edition (AE) がある。
バージョン 3
JDK 1.2 および J2EE 1.0 準拠。J2EE 1.0 に各種拡張を施している。OS/400(現在の i5/OS)とOS/390(現在の z/OS)を追加サポートしたが、v5.x まで z/OS バージョンは全く別のコードベースであった。SE/AEに加えて、Enterprise Edition (EE) が追加された。
バージョン 3.5
バージョン 4
J2EE 1.2 準拠。Advanced Edition single (AEs) と Developer Edition (AEd) が追加された。AEs と AEd はクラスター構成では動作できないバージョン(AEd は開発用途限定)。
バージョン 5 (2002年11月19日)
J2EE 1.3 準拠。コードベースが一新され、プラットフォーム間で共通のコードベースを使うようになり、パーソナルコンピュータからメインフレームまで同じコードが使われている。XMLファイルによる構成リポジトリ。Deployment Serverと呼ばれるサービスに構成のマスターコピーがあり、各ノードがそこからコピーすべきものを指定するファイルを持っている。Java Message Service (JMS) サーバ機能が組み込まれており、これは WebSphere MQ 5.3 の機能限定版である。
バージョン 5.1 (2004年4月)
JDK が 1.4.2 にアップデートされ、Java Tcl に加えてJythonをスクリプト言語として採用。
バージョン 6 (2004年12月)
J2EE 1.4 準拠。セキュリティが強化されている。
バージョン 6.1 (2006年5月)
Java Standard Edition 1.5 サポート。JSR 160、JSR 168 をサポート。SIPサーブレット。JSF ウィジェットライブラリ。
WebServices Feature Pack (2006年10月)
ベータ版として配布された。既存の WebSphere 6.1 上で機能する。StAXWS-AddressingJAXBSOAPメッセージ転送最適化機構(MTOM)などを(一部は限定的に)サポート。

関連項目

外部リンク